2014年07月30日

口語に慣れる。口語文章、「はしょり方」のパターンを見てみましょう。

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。
(Twitter: https://twitter.com/misakouroco ←コレ私)

 ■口語はナゼユエ、わかりにくいか

頑張る方ほどぶつかりやすい壁、この話題については過去にも何度か触れてきました。

参考記事:
「英語・日常会話が手ごわい理由」
「書かれている言葉と聞こえてくる言葉の違い」

さて。
どれほど優れたテキストブックであろうと、
そこで紹介されているフレーズは、現場の英語とはやはり、違うものです。

なぜならば…
私たちの脳みそは、
「すばらしく省エネな態度」にて物事に対処しますんで
「わかりきっていることは、言わずに済ませる」
という事態が、ごくごく自然に行われています。
つまり、効率的に情報を伝えるのが好きなんですね、脳ってやつは。Oh, 脳。(呆

なにせ、生活の現場で交わされる会話というのは、
視覚から得られる情報、それまでのヤリトリからすでに了承されている情報がたっくさんあるので
言葉で表さなくても良い部分が大きいものです。

以前もどこかで書きましたが、(マシンがヨロけると私の記憶もヨレヨレ)
「会話相手同士でわかっていることを『敢えて』言う」のは、
わざわざ言う理由がある、という印象です。

普段の生活であれば、
「わかっていることは、ワザワザ言わなくっても分かるもんね」ってことですね。

言語学的にイカメシイ単語を使えば、
ellipsis (文法用語で、省略)という現象になります。

ellipsis の例)
明日、Aちゃんの家で集まる予定をしている友人同士、
という状況を思い浮かべてみてください。

Aちゃん「あしたさ、何時来るゥ?」
Bちゃん「10時…たぶん」
Cちゃん「私も」

実に気さく、かつ、実に自然な会話ですよね。
ただし、これが英語での表現となると「耳慣れない」、
という方も多いのではないでしょうか。

…これ、無理はありません。
なにせ試験英語では、
Aさん「あなたは明日、何時にうちに来るつもりですか?」
Bさん「私はたぶん、10時ごろに着く予定です」
Cさん「私も、10時ごろを考えています」

と、情報をすべて書き表し、
しかも日本語として整った文章で記入しないと減点対象だったはずです。
おお、会話がいきなり大人&よそ行きですぞっ(ビビってどうする

ただしコレもまた、実は無理もないことでもあるのですよね。

ちょっと立場を変えて、
非日本語圏の人に日本語を教えるとしたら
いきなり「あしたさ、何時来るゥ?」というフレーズから教えるのは、
私だったらビビって悩んで、しばしヨジれます(?)。

まず、言語の骨格を教えたほうが、後々、応用が効くのではなかろうか! と。
友達同士の場では自然な表現も、就職面接で使っちゃマズイとか、
そういうのいっぱいありますしね、ていねいな方を知っておいた方が安全ではないか、とか。

それと同じように、
学校での勉強は「言語の骨格を学ぶ」という目的が第一に来ます。

試験の回答案は、もちろん間違いではありません。
もちろんもちろん(2回書いちゃう)、無駄なワケでもありません。

ただし、です。
友人との会話(気さくな会話)という「状況」が入ってくれば
私たちの持つ「省エネな脳」のおかげで、言い方が変わるのです。

…自然に、言い方が変わるのです。
でも残念ながら、学校では言語の骨格だけを学習しているうちに、
パチンっと卒業がやってきますので、
コミュニケーションをとるための練習は含まれていません。

これを知らないまま、いきなり「気さくな世界」
(テレビドラマ、映画、見知らぬ人との立ち話、友人、店員、同僚、英語圏の家族との会話)へ投げられてしまうと、
「知らないから困惑する」。
とまあ、事情としては、こういうことなんですね。

生の活動を抱える生活者当人にしてみれば、そんなゴムタイな!としか言えません。

そこでどうすりゃ良いんだい、という話になるのですが、
…ハイ、ご名答。

ご想像のとおり、
英語でコミュニケーションをとりたい皆様においては、
口語でよく使われる言葉の「省き」のパターンに慣れておくのが早道です。

では、略すパターンを知っておきましょう(^^)/
幽霊の 正体みたり 枯れ尾花♪ とまあ、風流に…

 ■省きのパターン

学校やテキストで理想的な文章を学んでいるがゆえに、
気さくな口語で崩されると、
よーく知っている簡単な内容でも「ギョッ」となります。

その分、良く使われるパターンを知ってしまえば
なぁんだ、そういうことか、となることは多い。これは福音であります!

1)質問=文章の始まり部分
Do you… Does it… Is there… Are you… の部分がスッポ抜けます。

気さくな口語でよく使われる、はしょった言い方
Seen my wallet? (Have you seen my…)
ぼくの財布、見た?

Going, to Italy, huh? (You are going to…)
イタリアに行くんだ?

Think you can make it by 7? (Do you think you can…)
7時までに来られると思う?

She want something? (Does she want something?)
彼女、何かほしいの?

Good weekend? (Did you have good weekend?)
週末、楽しかった?

例えば、週末は新しいレストランに行ってきたの!と言う人に向かって
Any good? (Was it any good?)
よかった?

***
質問の基本フレーズはしっかり頭の中に入っているのに、
(入っているがゆえに)
質問の文章では必ず言われるであろう Do you… Does it… Is there… Are you… をすっ飛ばされると、
なんかこう、ウッとなる。

第二言語として英語と格闘中は、
一度ウッとなるとリズムが崩れて(ウッとなっている内に会話に置いてきぼりをくらってしまい)、
その先の聞き取りに支障をきたす場合があります。
普段なら平気な簡単な表現なのに、これは実に悔しい。

ただし、質問のはじめの部分を略すこの言い方は、まずは「聞いてわかる」を目指しましょう。
気さくな仲間うち、家族同士、使っても自然な場が身にしみるまでは
耳は2つで口1つ…言われればわかるけれど、言い方は自分で選ぶ、方式で^^


2)返事・会話する人同士、わかっている情報を省く
返事の時には、すでに交わされている情報を省く方が自然です。

Aちゃん Bちゃん Cちゃんの会話でもやりましたが、
What time are you coming tomorrow? 何時に来る?
- About ten. 10時くらい。

Who said that funny thing? だれがそんな面白いこと事言ったの?
-Misako said. ミサコだよ。(= Misako said that.)(こんなコト言われてみたい)

Is he out tonight? 彼、今夜は外出しているの?
- Yes, working. うん、仕事。
(= 尋ねているのは彼のことや今夜のことはお互い承知なので)

レストランの朝食メニューなどで
How would you like your eggs? 卵はどうやって調理しましょうか?
- Over easy, please. (卵だということは了解済みなので)
*卵の調理方法についてはこちらもどうぞ。→「ちょっと違うアメリカの目玉焼きを動画で」

Have a good time! 楽しんでね!
- I'll try. うん。そうしてみるよ。
(= I'll try to have a good time)
*この返事の仕方は、一般的な返事 Thank you! では済ませられない、
何かしら、楽しめない事情や理由があるような感じがします。

どれも、母国語であれば「うん、言われてみれば、日常では省略して使ってる」系の表現ですよね。

***
返事については、相手が知りたいことを答えるのが一番重要です。
ありがたいことに、返事の場合は短縮形で答えても無礼になることはありませんので
「相手が知りたいことズバリの部分」を、サッと言えるように意識してみてください。

むしろ、フルセンテンスを学校で教わった通り言おうとして固まるよりも、
相手にとっては有難いものです。
(相手も同じ、省エネの脳を持っていますので必要な情報だけ欲しい)

会話は相手あってのもの。
私達が慣れ親しんだ英語とのつきあいかた…試験者と受験者ではありませんので、
英語とは意思を伝えたり、情報の交換をするためのもの、
評価してもらうものではない、コミュニケーションをとっているのだ、
ということを時々思い出してみてくださいね(^^)/

参考文献 Practical English Usage: Michael Swan, Grammar Traps: Stephen Dolainski


今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!
posted by うろこ on 2014/07/30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!

もともと私のリスニング力からすると、とりあえず相手の言わんとすることを聞き取ることに心血注いでいるので、Do you… Does it… Is there… Are you… は抜け落ちてなくても聞き取れてないという、悲しい現実があります。

でも自分か答える立場だときちんとした文章で返さなくてもいいのは気が楽ですね。
オンラインレッスンのときは練習なのでできる限りちゃんとした文章で答えるようにしてますが、実践ではほとんど端折ってます〜というより単語並べるだけ?みたいな感じです。(笑)

ところで、今日はこちらは花火大会なんですよ〜近所なので花火の音がバンバン聞こえる〜今から見に行ってきます!
うろこさんのところも花火大会のようなものってありますか?

Posted by マーズ at 2014年08月01日 20:49
■マーズさ〜ん♪
>相手の言わんとすることを聞き取ることに心血注いでいる
あ、これ、すばらしいです!ありがとうございます☆
必死に「要点を理解する」というのはナマ英語ならでは、ですもんね。問題に例文があって、聞こえたものを選べ、みたいなヨユウはない現実と戦う(?)には必須ですね!
オンラインで文章を、実践では内容を、という使い分けも大人ならでは(^^)/
大人はマーズさんのように、知識積み上げにあわせて現場では反射神経を優先、という方法は楽しみ倍増ですね♪

花火大会! 夏ですね〜(^^)/
アメリカって、花火は独立記念日と大晦日だけ、という感じなので、今ひとつ季節感がずれる感じなんですよ。
個人で遊ぶ花火も、州によっては販売禁止なんです。ワシントン州も禁止なんですが、ネイティブアメリカンの集落は OK なんです。で、7月と12月は道端で花火売りまくり、けっこう人気で…なんだか「禁止」の意味がよくわからなくなってます(←そもそもマリファナも合法なのに、花火だけ禁止してもなぁ…とか思ったり)
Posted by うろこ at 2014年08月02日 08:30
Hi Misako,

またまたお久しぶりです。日本は暑くなりました。
私もスポーツクラブレベルのヨガやってますが、サトウキビのポーズは初めて聞きましたぁ。バランスポーズでは、今日、ワシのポーズをやりました。フラフラした弱そうなワシ…

さておき、そっかぁ、思いっきり端折ってるんですね。
海外ドラマ好きでよく見るんですが、(もちろん字幕付き)、
いつ言ったのかと思ってました 。素早く軽く言ってる時もあるんでしょうけど。
英語を聞き取ろうとしつつ、字幕を読んで、文法的にこう言ったはすだが???  みたいな…。あぁ短いセンテンスのね。シンプルなセンテンスのね。

By the way, 100チャレ、今年500時間達成。去年からのトータル1500時間になりました。(一年1000時間目標としては、1ヶ月遅れなんですが)  去年に比べたら、少しは上達していると思いますが…。(^^;;

I'm going to keep studying English!

Amy
Posted by Amy at 2014年08月03日 00:31
■Hi ya, Amy!
ひゃー、1,500時間達成おめでとうございまーっす!!Over 1K! すーばーらーしーいー!
そして今年に入って500時間。お忙しそうなのに、時間を絞り出す Amy は素晴らしいです♪

そうなんですよー。確かに「弱く言うので聞こえない」ものもありますが、ドラマなんかのくだけた日常会話では、こういう「口語独特のはしょり」が大活躍しているんでした。こういうハショリ・省略はなかなか教わらないのですが、大人はいろいろ事前情報が合った方が、悩まなくて進みやすいですよね(^^)

お!ワシのポーズ。そのポーズは、Cultivates confidence というメリットもあるそうですが、なんでだろう(と、横道にそれる)
私もスポーツクラブレベル(というか、雑念のカタマリなの)で「ヨガもどき」系でサッサと進んでくれるやつでないと、雑念が溢れてイケマセン。 Sleeping pigeon のポーズにおいては、ハトや鳥はこんなポーズでは寝ない、だいたい、ハトの歩き方はだね…などと(脱線・無限地獄
Posted by うろこ at 2014年08月03日 14:34
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