2016年06月09日

〜 ing を使った 〜な人、〜なアレ、〜しながら〜する(した) の表現方法

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

まずはお知らせから。今日は、私のことです^^

 ■Write101x: English Grammar and Style を修了しました! 

GandSedX.JPG
文法と文章スタイルの講義を受け、合格点を達成して無事に修了できました!

なぜかいきなり南半球の大学です(ビバ21世紀)けれど、
インターネットがつながれば、どこからでも受講できる MOOCs (大規模オンライン公開講座)です^^

今回はほんっとに急な引っ越し騒ぎが舞い込んできたので、
荷造りと受講&課題提出はジャグリングするには重たすぎて(お手玉3個が限度)、
久〜〜〜しぶりに泣きが入りました。
MOOCs は始めるのは簡単ですが、途中で止めるための出口もボコボコありますんで
実は、ひたすら「もういいよぅ、止めようよぅ」の自分の声との戦いだったとも(弱

大変に感じすぎて「私はすっかり弱くなってしまったのだろうか」と悲しくなりましたが
いや、考えてみるに、もともとそれほど強くはなくって、
単に無謀&無計画なダケなんだと思い出して納得(呆

この講義の内容や動画は、自分の復習や、
講義で生徒さんに教えるときに使ってよい、ということなので、
そのうち、メンバーシップ型のミニ講義をしてシェアしたいと思います。^^


 ■〜な人、〜なアレ、の表現方法

今日は、読者の K さんから、
「〜 ing 形式なのに、現在進行形では意味が通じない文章があるのはなぜ」 というご質問をいただいたのでお返事です。

K さん、ありがとうございました。
おお、するどい!
そうです。その通り。

現在進行形の性格を活かした表現ではあるんですけれど、
〜 ing は、組み合わせ方によっては「〜な人、〜な物体」を説明する役割もこなせるわけです。
1つずつ、見ていきましょう^^

■〜な人、〜なアレ
〜 ing + 名詞で「〜なアレ」を表現できます。

VXYZ is a growing company. (a growing company = 成長している会社)
Is China a developing country? (a developing country = 発展途上国)
Wow, this is an exciting match! (an exciting match = エキサイティングな試合)

動詞を過去形にすれば、過去のある時点では、と、
今はもう違うけれど(終わっているけれど)、という表現になります。これも便利。


■「〜し続ける☆を(動詞)だ」
動詞 + ☆ + 〜 ing で、「〜し続ける☆を(動詞)だ」、と表現できます。

例)
I saw orcas swimming.
動詞 + ☆ + 〜ing
私たちは見た(orcas swimming = 泳ぎ続けているシャチ)を。

例)
Can you see her singing over there?
君、見えるかな、(her singing = 歌い続けている彼女、あっちで)のことが?

例)
I just imagined you being there with me.
私はイメージした、(一緒に時を過ごしている君、そこで)を。

例)
She didn't see the car moving too fast down the street.
彼女には見えなかった、(スピード出しすぎの車)が

*英語の語順で考えやすいよう、和訳は英語の語順のままです。


■〜しながら〜する/した
動詞 + 〜 ing で、
同時進行している(していた)2つのことを表現できます。ながら族の味方

例)
He sat looking at me. (彼は私を見ながら腰掛けた)ポ❤(呆
I cook listening to an audio book. (オーディオブックを聞きながら料理をする)
We hugged, and she left smiling. ハグの後、(彼女は笑顔で立ち去った)

〜なアレ、〜な人、を 〜ing で表現する方法をご紹介しました。

話がそれますが、引越前に近所の入江でシャチを見たのは私です。
今年は入江アザラシが多いなぁと思ったら、
そのアザラシをエサにするシャチがやってきた、と(おお、ワイルドな場所でした)
さすがにシャチを生で見るのは生まれてハジメテだったので、うれしかったです^^
IMG_0067crop.jpg
右側に4つのフィンが見えますか?たぶん、一番右側の一頭はまだ幼い。

入江の反対の岸近くを泳いでいたので距離はありましたが、
ブホーッ!バホーッ!と、潮吹きの音がすごかった(感動

シャチやイルカの群れのことは、英語で a pod と表現します。
この状態だと、→ a pod of orcas とも言えますが、単純に orcas とも表現できます。

日本語は、一匹、一頭、一羽、一尾、と数え方のバリエーションが多いですが、
「群れ」になると牛の群れ、ニワトリの群れ、魚の群れ、と1つで表現できるものが多いですね。

英語はその逆、イルカやシャチ、クジラは pod, 魚は school,
鹿やエルクや羊なんかは herd, 鳥は flock,
グース(雁)は地面にいれば gaggle, 編隊を組んで飛んでいれば skein of geese, などと、
群れの表現に対するコダワリが強いようです。
このあたりにはカナダグースが多いですが、まあ、国境は鳥には関係ないですもんね。

……

と、激しく話がそれたところで、
今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!

皆さまが楽しく英語とつきあっていただけますように☆

参考・確認文献、サイト:edufind.com Practical English Usage Michael Swan
posted by うろこ on 2016/06/09 | Comment(14) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

関係代名詞?関係副詞?皆さまからのご質問へお返事

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
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今日は、皆さまからのご質問へのお返事です。

例)
This is the hotel which I visited 10 years ago.
This is the hotel where I stayed 10 years ago.

こういう例文で、which と where の使い分けを理解したい、
……というご質問に、ブログでお答え差し上げたいと思います。

Thanks Amy, Koichi san, Michiyo san, K san, and W san!

 ■日常での使用について

文法の説明の前に、英語圏での日常生活で例文が使われた時の響き、
…を、説明しておきたいと思います。

まず、この表現の仕方は、普段の気楽なおしゃべり
(良く知っている仲間とワハハとおしゃべりしている感じ)では、
出番はめったにありません。

どちらも固い響き、もしくは、何か含みを持った響きがあるので、
書き言葉で目にすることのほうが圧倒的に多いでしょう。

気さくなおしゃべりで自然に表現するのであれば、
I visited the hotel 10 years ago.
I stayed in the hotel 10 years ago.
で、十分要件が伝わります。

おしゃべり言葉では、短いフレーズ(=相手にも発言してもらいやすい話し方)が好まれますので、
the hotel の部分も、
状況によってはまわりくどくなるので、
there などでサラリと言うことも多いでしょうか。

でも、敢えて、このフレーズが話し言葉で使われるような状況を考えると…
たとえば、写真を一枚一枚見せて説明しながら…
1)ここなのよね、10年前に訪れた、または滞在したのは…(感慨
2)探していたホテルの写真がやっと見つかった!みたいな含みを持たせて

もしくは、旅先で思い出の場所に訪れて、
1)遠い目(←オプション)物思いにふけって、一人語り風に
2)ここよ、ここがそうなのよ、10年前に訪れたのは、泊まった場所は、と強調したい感じ

こんな状況で、説明口調が自然な場合には使われることもあると思います。
でも、ダーッと流れを楽しむ普段の気さくな会話では、滅多に耳にしません。

私のように、普段から気楽な人間がオシャベリでこういう表現を使うと、
多分、「どうしたミサコ(何かあったのかい?)」という反応が返ってきそうです(汗


 ■元をたどっていくと…

では、文法の説明に入っていきます。
前置きが長くなりましたんで、例文をもう一度。

例)
This is the hotel which I visited 10 years ago.
This is the hotel where I stayed 10 years ago.


基本1)
皆さまご存知のとおり、どちらの文章も、もともとは2つの文章。

This is the hotel. + I visited the hotel 10 years ago.
→ This is the hotel [which] I visited 10 years ago.

This is the hotel. + I stayed in the hotel 10 years ago.
→ This is the hotel [where] I stayed 10 years ago.

なんのことはない、2つの文章をあわせて
同じ単語を二度使いするのを避けて which か where にしてくっつけている、というお話ですね。

実は、↑の説明「which か where」には、省略された単語があります。
そこがコトをヤヤコシクしているわけですね。

なに、面倒なことはありません。
ちょっと思い出してみましょう。章をわけて続けていきます。

基本2)
今、
「同じ単語が使われる部分を whichwhere にしてくっつけている」
と説明いたしました。

でもこれを省略せずに言いなおすと、
「同じ単語が使われる部分を whichwhere (= 前置詞 + which) にしてくっつけている」です。

あ、そっか、と思われた皆さま、その通り!

文章をくっつけている役割をしている where は、
もともとは 「場所を表す前置詞 (in/at) + which」と同じなんでしたね。

そういえば、どこかで習ったような、と思われた皆さま、そうです、ソレです。
RA2.jpg
ただし、「前置詞 + which」 はフォーマルな使い方なので、
普段の生活会話では滅多にお目にかからず、where の出番の方が多いのでした。

ポイントは、
where はデビルマンみたいに一人で変身できるんではなく、
ウルトラマンのように変身グッズが必要なわけです(違


……話を戻します。(すんませんすんません


2つの文章をくっつける where は、
前置詞(at/in) + which と同じ意味、くっついて変身したお姿。

例)
This is the hotel [where] I stayed 10 years ago. は、
This is the hotel [in which] I stayed 10 years ago. なんでした。

なので、"visit" みたいに、
動詞としての性格として前置詞なしで場所が続く単語
("I visited the park" と表現する単語)は、

変身ツールの前置詞がないので、where にならず、
which のまま、接着剤の役割を担っている、というわけですね。

もうちょっと見てみましょう。
I visited American Samoa.(変身ツールなし)
I visited a castle.(変身ツールなし)
visit + 場所がビッチリくっついているので、
文章をつなげる必要があっても、
which が where に変身するための必須グッズ、前置詞はありませんので
そのまま、which が活躍します。

一方、stay は
I stayed [in] American Samoa.
I stayed [at] a castle.
場所を説明する時に前置詞が入る方が自然な言い回しユエ、
in which = where
at which = where
in which とか言うと、響きがすごくフォーマルになるので
where を使うのが一般的ですよ、ということでした。

なぁんだ、怖くない。
グッズなしで変身できるのか、変身グッズが必要か、
単独で使える接着剤か、1液と2液が必要な接着剤か、という感じなんでした。
(ああっ。どんどんズレる)

場所を説明する動詞に前置詞がいるかどうか、という部分については、
英語にたっぷり触れて自然な言い回しに慣れていくと
「なんか足りない」「なんか余分」という感覚が育っていきます。

しかし、動詞を日英対訳でパパっと覚えて「ハイ次!」というつきあい方だと育っていきません。
動詞に続く言い回し、どんな表現がされているか、
それをテレビやドラマ、日常生活、英語圏の方が書いたブログなどで、
「ほほぅ、こういう使い方なのね」と意識していきましょう。

手間がかかるようですが、
実はその後がうんとラクチンになっていきます。
たっぷり英語に触れること、それが基礎力になっていきます^^

関係代名詞、関係副詞、というカテゴリの説明は、
英語圏での生活では滅っっっっ多に出てきませんのでね。
(英語講師でもない限り)

多分、英語ネイティブスピーカーに、こういう質問をしても
「だって、そう言うもん」で話が済むか、
「論文でも書くのかい?」と質問されることもありましょう。


Thanks again, Amy, Koichi san, Michiyo san, K san, and W san!

他の言い回しもおさらいをされたい方はコチラを。
英語ですがサラリとまとまっているのでわかりやすいはず。
RA.JPG
(クリックすると別ウィンドウで開きます)

今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!

確認・参照:TEFL Grammar, The Grammaring Guide to English Grammar by Peter Simon, and English Practice Online: http://www.englishpractice.com/grammar/relative-adverbs/
posted by うろこ on 2016/03/07 | Comment(2) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月16日

数える、数えない?「可算名詞」と「不可算名詞」のお話

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 ■数える?数えない?

「ムシやフナ」
いきなりダイジョブか、という感じですが、ダイジョブです(と思う)。
これ、「一升のお米」の粒の数(64,827粒…ゴロを読みして「ムシやフナ」)だそう。

ウッヒャー、これだけの米粒を「数える」という行為を考えただけで気絶しそう(><
…などという話題を、英語講師のお友達とのおしゃべりで笑いあったんですね。

その後、私はすっかり忘れていたんですが、彼女は
「rice は uncountable として教えると教本にあるのに、ミサコは65000粒も数えることを実証した。モヤモヤする。どうしてくれる」←実証してませんって!
英語圏育ちの人は、数える・数えないは身についた感覚。
性質の違う言語を使う人たちに、母国語を納得してもらうのは大変なんですね。

ンなこたさておき、良いきっかけですので、
可算・不可算名詞についてのおしゃべりを、文法本や教本から離れて進めてみました。

英語圏育ちの彼女は、countable/uncountable は自然に覚えたもの。
「そういうものなのよ」が大半だそうですが、
その「そういうもの」な「モノの捉え方」について、話しをしてみました。

こんな感じの捉え方がいちばんしっくりくるそう。
CU.JPG
この2つの見極めを、無意識でやっているんだそうです。

な〜んだ、ソコは日本語と同じじゃないか、ですね(^^)
(数量で見ている)大根一本、ニンジン一本、その他もろもろ(可算名詞
(分量で見ている)ご飯、お水、その他もろもろ(不可算名詞
ホッ、見慣れた表現ですね。

なので、米粒を粒として数えるミサコは反則だ!と。←だから、数えていませんって!

でも、実はここ、大切なポイントなんですね。
数えられるけれど、忙しい日常では「数えてどうする」となるもの。
数えるよりも分量で見たほうが役に立つなら、そちらを使う。
…というつきあい方。

これで「数で見るか」「分量で見るか」を決めているわけです。
大人な私たちの日常は、なんつったってアレやコレやと忙しい。
数か分量、どちらで捉えたり、表現するのが便利か…
という視点でつきあっている、と(これで彼女も私も腑に落ちたんでした)。

ただし、fish と言えば「魚の群れ」を思い浮かべるアメリカ大陸の真ん中育ち(魚といえばツナ缶くらい)な私の友人に対し、
魚屋さんの店先で笹に乗っている鯖一本、アジ二匹、など「個体数の姿」が浮かぶ海の幸で育った私、
過ごして来た文化によって、視点が違う物も存在します。

このあたりは、学校で急ぎ足でやった日英対訳方式では、
(深く付き合う時間がとれずに)冒険しそびれていることもありますので、慣れていくしかありません。
慣れていくには、まず「違いがある」ことを理解し、
違いを意識して、表現方法を観察していくと良いと思います。

この「観察」を実行していくには、
文法チェックサイトやアプリを使って、
一般的によく使われる冠詞や文例に触れていくのもおすすめです。

お手軽・無料版あり→ www.grammarly.com や http://www.gingersoftware.com/proofreading
機械チェックなので穴も多いですが、
数の表現とか、冠詞をつけるのが自然だよ、という単純チェック機能はありがたい。

さて。ここで「あ、そうなのね」と思えた方は、ブラボー☆
次回またお会いしましょう。

お付き合いくださる方は、
可算・不可算名詞を「感覚」から見ていきましょう^^
いつものとおり、ここからが長いンです(相変わらず…すみません)


 ■数で捉えるのが可算名詞

■数で見ているモノ
秤や容器、その他計測器ナシで、1, 2, 3, 4, と数えられるものです。
(1個、2個(1匹、2匹、1羽、2羽)1回、2回と、日本語はこのあたりの表現が豊か)
名詞の前に、裸の数字(または冠詞)がドカンとつきます。
複数形になれば s がついたりするヤツです。

リンゴ。マンゴー。キウイ。(1個、2個)one apple, two apples, one mango, two mangoes,
動物。鳥。(1匹、1羽で数えられる)
通り雨(回数で数えられる)。頭痛(回数で数えられる)。
羊、魚(ただし、一匹でも100匹でも複数形は使わず sheep, fish)←なんともゾンザイな扱い・涙・解説はまた後ほど

■"some chickens" or "some chicken" 数で見るか、量で見るか
食べ物になりうる動物や鳥においては、
数量で扱う時は「生きている姿の数」を思い浮かべることが多いそうです。
バラしてしまえば分量で見ていく食肉感覚に。
順番に見ていきましょう。

生きているニワトリを表現するときは、数を一緒に言います。
There was a chicken in the back yard.(ニワトリが一匹、裏庭にいた)
My brother-in-law has a lot of chickens. (実話です。まもなく養鶏場)
Did you feed the chickens in the coop? (ニワトリ小屋にいる「あの」ニワトリたちに餌やった?)←the を使うことで、話者と聞いている人が同じニワトリを思い浮かべている感じ

このように、生きているニワトリだったら「数で見ている」ので、一羽なら単数形、一羽以上なら複数形で表現します。

a chicken のイメージ
aChickensP5210063.jpg
生きてます。歩いてます。

some chickens のイメージ
ChickensP5210063.jpg
生きているニワトリ+生きているニワトリ+生きているニワトリで、複数のニワトリ〜ズ。

この chicken をわけちゃうと(もう一羽のニワトリの姿はなく)「一羽」単位では数えられません。
何羽分のもも肉を使っていようが、胸肉だろうが、盛り合わせであろうとも、皿に盛った「分量」で考えます。
some chicken のイメージ
ID-100163180.jpg
Image courtesy of rakratchada torsap at FreeDigitalPhotos.net
あ、食べ物になった。「肉の分量」に視点がうつり、「ニワトリの数」では考えていない状態です。

じゃあ、「チキンの丸焼き」はどうするの、という疑問があるかもしれません。
丸焼きは、おっしゃるとおり「まるごと一羽」ですから「数」で a chicken と表現できます。

…なんですが、日常生活では「そこらを歩いているニワトリ感」が消える、
a whole chicken まるごとのチキン、とか、
a grilled chicken など、調理方法を一緒に表現する方も多いようです。
ID-100170636.jpg
Image courtesy of Serge Bertasius Photography at FreeDigitalPhotos.net


■概念的な表現

数も冠詞もつけず、There was chicken in the backyard. というと、
なんとなく詩人ぽいというか、哲学っぽいというか、
裏庭に、一般的にいうとニワトリというものがいた……。
思考にふけった会話が始まるような、この一文では完結しないな、というイメージが浮かぶそう。

こんなふうに、数や(どんな見方をしているか表現できる)冠詞を一緒に表現しないと、
「一般的な」、「概念的に」、という意味をかもしだす効果も出せます。

例)
Family is family. (一般的に言って、家族というものは、という捉え方)
I came from a small family. (a をつけて「とある家族一つ」、として見ている感じ)

I went to dinner with her. (彼女と行ったのは、一般的に言って夕食というもの、という感じ)
I hosted a special dinner last night. (具体的な、「とある夕食」昨夜の夕食)

ただし、間違えたからといって意味が通じないわけではないので、怖くてしゃべれない、
なんてことにはならないようにしてくださいね♪

今度は冠詞が気になった、という方はこちらへどうぞ^^
冠詞の「考え方」にアプローチ
"冠詞"の感覚を掴んでみる・今日は a と the の感覚の違いについて


■いくつあっても、複数形をとらない単語・文化の違い
生きているモノ、ひとつずつ数えられるものでも、
その単語のイメージが「わらわら〜と集まっている集合体」を思い浮かべるモノは、
複数であっても、名詞の形は変わりません。

単数形と複数形に神経質なのに、ここに来てなんだっていうんですか、英語さんよ!
まったくもって、仰ると〜〜〜〜〜り! で・す・よ・ね〜〜! どすどす(机を叩く)
だがしかし、言語の違いは文化の違い。
あ、あなたはそうなのね。なるほどね。の(キーっとなるのを防ぐ)大人な態度で理解していきましょう。

sheep とか、fish なんかがそうですね。
one sheep, two sheep, three sheep... と、一頭でも複数でも、 s がつきません。
羊飼いの視点で、sheep は、わらわら〜といるイメージ。どれを見ても羊は羊、と、
個別には親密な付き合いがない、という感じです。

時々、ご近所に遊びにこられる、牧場育ちのおばあちゃんの話では、
彼女が子供の頃は「羊を数えるのは不吉」という言い回しがご家庭に伝わっていた、
数えたいなんて思えなかった、と言います。

面白い。こんなふうに、いろんな理由はありそうですが、
sheep には複数形がない、と暗記がつらい方は(って、私のことなんですが)
もともと複数を見ているのね、文化が違うのね、と、
物語をつけたイメージのほうが納得しやすい。=記憶に長く残りやすい。

ところで、fish。下のセサミストリートの短い動画は、fish を扱っています。
ペンギンたちから出前の注文を受けているの設定で(可愛いっ)
「fish, fish, fish, fish, fish, fish」 は
「6 fish」 と「数を使う」と便利だよ、と数の概念を子供に紹介しているところ。


こうやって、楽しい動画で覚えていける子供がうらやましい^^
自分の世界が広がるにつれて、語彙が増えていく。これが母国語の強みですね。

子供に比べて、すでに広い世界を持つ大人になっている私達は、
なんで fishes にならないのか、とか疑問に思って、そこでもう面倒で嫌になる(汗
(学術論文などでは、魚の種類を複数表現するときに fishes を使うこともあります。ただし日常生活では、many kinds of fish の方が一般的)

まあそこはしかし、大人は「そういうものなのね」と
自分の判断でまぁ、ここは別にいいか、要件は通じてるし。と流せる、という自由…醍醐味もありますけれどね^^
ビバ、大人!(壊れつつ、これ、事実

このような文化背景によって視点が違うものは、
文法チェックサイトやアプリが威力を発揮しますので、大いに利用していきましょう。
お手軽・無料版あり→ www.grammarly.com や http://www.gingersoftware.com/proofreading

では、次は分量で見ていく時のものです。

 ■分量で捉えるのが不可算名詞

■分量で見ているモノ

1)容積、重量、割合などを知るために計測器が必要なもの
  切り刻んでも、ぶっちぎっても、分けあっても、元の機能のまま用を為すもの。
  例えば、チーズはいくつに切り分けようとチーズですが、まな板を切り分けたら壊れちゃう。
ID-100333625.jpg
Image courtesy of Serge Bertasius Photography at FreeDigitalPhotos.net
  先ほどのニワトリの例で言うと、調理されたチキンはいくら分けてもチキンですが、
  生きているチキンは、分断してしまえば、生き物のチキンはさようなら。

*こういうモノを数で表現するには、容器や単位に「数で見ていく感覚」を担ってもらいます。
a piece of chocolate, a glass of milk, 1/2 cup of honey, a slice of cheese


2)数えようと思えば数えられないことはないが、「数えてどーなる」状態のもの
米粒や砂糖の粒、は、粒よりも分量が重要ですよね。なので、上記と同じように扱います。
忙しい夕飯時に、レシピで「米、1000粒」とかあったら、ガシャゴシャドガーン一直線です(ずっこけて皿を割る音)。
ひい、ふう、みい、よぅ、「今、何時かい?」「あ、6時」なな、やぁ、←一粒、飛びました。と落語の世界に連れ込まれる私のことは置いといて、先に進みます。


3)モヤモヤしていて、始めも終わりもよくわからず、数や回数で測りようのないもの
気持ち、思い: happiness, sadness,
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Image courtesy of Stuart Miles at FreeDigitalPhotos.net
不可算名詞・uncountable noun という名前が一番ふさわしい感覚のものたち、ですね。


4)もともと「〜類」を表現する単語
お金が1個はと言わず、千円札が1枚と100円玉が3個、と言っている、いつもの感覚です。
〜類、とまとめられていると、数では表現しきれませんね。

この感覚は、学校で急ぎ足で学んで来た「日英対訳」だと、
言葉の本質とは違った感じで覚えていることもありましょう(ハイ、経験者)。

例をあげながらご紹介していきます。なに、急ぐことはありません。
まちがえたって、日常をこなしていくための用事を伝える意味は通じますのでね。
ゆえに、めったなことでもないかぎり、だれも訂正してくれません。
でも、意識していけば、だんだん、慣れていきますのでね。(=意識しなければ気にもならない)

例)
I've got a lot of money. 「money = お金類」ドル紙幣、クォーター硬貨、などなど
I have a lot of luggage.「luggage = 旅行かばん類」バックパックあり、スーツケースあり
Thanks, it was good advice.「advice =いろんな suggestions をひっくるめて advice」
I'm looking for work.「work = 仕事類」*作品、という意味では a work を使います。(it's a work in progress やりかけの作品なんです)
I like good furniture. 「furniture = 家具類」a chair, a desk, などの総称
ID-100203440.jpg
Image courtesy of Supertrooper at FreeDigitalPhotos.net

こんなふうに、日英対訳で覚えてきた単語には「〜類」を表すものもある、と意識されると良いでしょう。
道のり長い。うへ〜となる。なります、なります!!

しかし実際問題、どう〜〜〜頑張っても長い道のりなんです。なんつったって第二言語、外国語。
英語と日本語は、言語ファミリーではすんごい遠い間柄なんですもん。

それでも「より良い表現をしたい」と思う道のりを行くならば、
一歩一歩の効果はあなどれません。

そして、「間違えたってどーてことない」の鎧で、
「だけど、より良い表現を」の志を守ってあげましょう。

へこんだら「なに、こんな細かいこと、間違えたって!」という事実を思い出してくださいね。
「でも、もっと相手に楽に伝わる表現をしたい」と思えるまで、蒲の穂にくるまるのも大切です^^
…頑張る気持ちは折れやすいのです。これ、事実。
…頑張るのがいやになったら、エイっと休む。これ、大事。
大丈夫。楽しく頑張れる日はやってきます。←これ、頑張ってる、という気がしない状態^^


 ■数えるか、数えないかは会話をしている人のイメージ

ズドドと見てまいりました。
名詞ごとにイメージはありますが、
「数で見ているか」「分量で見ているか」は、
話者がどんな表現をしたいか、で、選択することも良くあります。

たとえば、友達と二人でコーヒーショップにいるとします。
まず、店員さんが自分に飲み物を聞いてくれました。

店員: Hi, what can I get you? 「何にしましょうか?」
私: I think I'll have some black coffee.「ブラックコーヒーかなぁ」
 →(液体で考えている)

店員: What size would you like? 「サイズはどれを?」
私: Uh, a large, please. 「えっと、ラージを1つお願いします」
(会話対象がカップの形になって、数量になりました)

店員: How about you?「お客様はどうなさいます?」(店員さんが、友達のオーダーを聞きます)
お友達: I'll have a latte, please.「ラテを一個お願いします」
(カップに入ったラテ、という意味で、ラテを一個、という表現に)

ここでは、ラテは液体だから数えないよね、というよりは、
注文をするにあたってカップに入って売られる「ラテ」という商品の「数を見ている」ものだから、
数字を表現している…というイメージです。

おお、解説するとどえらい感じですが、実はこれを、意識せずにやっている。
実生活では裏付けがなくても「こういう言い回しなのね」と覚えていく方が早いのです。

なので、文法なんか時間の無駄、という視点もありますが、
納得したい大人は、ときどき、「え。なんで?」と立ち止まってしまう。
そういう時には、言葉の概念と付き合ってみるほうが近道になることも多いのです。

なんつったって単語ごとに覚えていくと、お米の数を数えるほどの作業量になりますが、
(そして覚えても片っ端から忘れていく、という悲しみもあり)←はい、これ私
「数で見ているか?」「分量で見ているか?」と考えていけば、
(どう頑張ったって、道のりは長いにせよ)
うぉ〜も〜やんなったぁあぁあぁ〜!の雄叫びは減るかと思います^^

英語にアレルギーのない方は、
このあたりの練習問題が、「話者はどんな表現をしたいのか?」の視点に慣れやすいのでお勧め(^^)
http://www.cambridge.org/grammarandbeyond/wp-content/uploads/2014/02/Countable-Nouns-Downloadable_JM.pdf
ケンブリッジからの、練習問題。おお、インターネットって!(一生、感謝しつつ驚き続けていそう

今日も最後までおつきあいくださって、ありがとうございました!
参考・確認文献
Practical English Usage by Michael Swan, Three little words by Elizabeth Claire, Cambridge University website: http://www.cambridge.org/elt/blog/2015/10/nouns-countable-nouns-uncountable/
Thanks, Alicia.

追伸1:Twitter では @misakouroco で、便利なサイトなどのご紹介中。
アカウントがなくても、ログインしなくても見られるはず^^ → https://twitter.com/misakouroco

追伸2:管理人のおすすめ。
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posted by うろこ on 2015/12/16 | Comment(2) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月23日

クォーテーションマークの使い方と、ジェスチャーで使う場合のニュアンス

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

こーんな田舎にも(いろんな場面でのスピーチや、リーダーシップ・スキルの上達を目的とする会)、
トーストマスターズ・インターナショナルの支部があるのを発見したので、
早速、入会してきました!バッチもらっちゃった(嬉
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Ask me about って、入会したばかりの私に聞かれましても何もわかってませんのですが(汗

これまでの経験から、何事も慣れと練習量がモノを言う(言ってくれ)…と
信じて(祈って)いるのでこれから月に2回ずつ、ガマの油を絞り出す感じでがんばりまーす。


 ■ダブルクォーテーションとシングル

さて今日は、英語圏の人へ、正しい文法を伝え続けている Grammar Girl さんの動画です。
英語圏の読者からの、文法に関する質問にも答えてくれています♪
彼女のサイト→ http://www.quickanddirtytips.com/education/grammar

書籍も出されていて、英語圏の人からは信頼の存在です。
Grammar Girl's Quick and Dirty Tips for Better Writing (Quick & Dirty Tips)
私のお勧めはコレ。英語が母国語の人ならではの混乱ポイントなどが、新鮮です。
(should have が should of になっちゃう人とか、then と than が混乱とか、
 you're と your とか、it's と its がゴッチャとか←これ、大家さんご夫婦)

そんな Grammar Girl, Mignon さんの動画・お題は
ダブルクォーテーション(ダブル引用符)と、
シングルクォーテーション(シングル引用符)の使い分け、
アメリカバージョンの説明です。
(当方アメリカ住まいのため、今回はアメリカ版です)

では、動画をどうぞ♪


簡単にまとめますと
日本語での「」が ダブルクォーテーション " "
『』 がシングルクォーテーション ' ' 扱いで使うもの、なのでした。

例えば、お友達が Did Bob tell one of his "funny" jokes again? と質問してきたとします。

このお友達のセリフを他の人に伝える時は、
友達の発言全体をダブルクォーテーションで囲みます。
元の話でダブルクォーテーションで囲まれていた表現は、シングルクォーテーションにする、というのがお約束。↓

She asked, "Did Bob tell one of his 'funny' jokes again?"
↑この She はお友達のこと

と、こうなるわけです。

動画の中には、「敢えてクォーテーションで囲った表現」という解説もされています。

実際に会話をしている時、両手の指でクォーテーションマークを作るゼスチャーです。
こんなの↓
Capture.JPG
(懐かしのコメディ番組 Friends より)

このゼスチャーを使った表現方法は、scare quotes とか sneer quotes、
また、finger quotes と表現する人もいます。

こういうゼスチャーをしながら使った単語は、
「私はそうは思っていないけれどもね」という感じで、
ちょっぴり皮肉っぽいニュアンスになります。
(こういうの、英語圏の人好きですよねっ)

では、動画中の会話を見てみましょう。
Did Bob tell one of his "funny" jokes again?
↑では、単語 funny がダブルクォーテーションで囲った scare quote になっています。
 つまり話し手は、「funny じゃないけどさ」とニュアンスを込めてこの単語を使っているので、
Bob さんという人はいつも、ウケないギャグをかます御仁なのだな…という感じです(親近感(違

こういう風に「ちょっぴり皮肉ニュアンス」を入れたい時に良く使うんですが
これがまた、皮肉であっても意地悪で言っているワケではなく、
笑いを誘うためだけに使う、という場合もあります。

英語を第二言語とする私たちには、ちょっぴり壁のある使い方ですが、こんな例を一つ。

日本で暮らしている、英語圏育ちか英語圏暮らしの長い人と会話する時に、
和製英語を scare quote で表現する、というネタもあります。

たとえば、英語圏から日本に引っ越してきてしばらく暮らし、
和製英語の存在にも慣れた人に

I'm looking for a "mansion" to rent. なんて感じで
"mansion" の部分を scare quote のジェスチャーで言うと

(mansion は英語では「超豪華大豪邸」門から家が見えませんみたいな邸宅を意味する単語なので、
日本語で言う集合住宅のマンションは(どんなに豪華であれ)英語で言うところの mansion じゃないけどね)

と、「マンション」をちょっぴり皮肉っぽい扱いにできて、
お互い「ヘヘッ」となれる瞬間が演出できます。

オマケ*マンションだろうがアパートだろうが、賃貸の集合住宅は、アメリカ英語では apartment で表現します。

こんな風に、会話にちょっとヒネリを入れるジェスチャー。
ドラマや映画には様々な状況でのお手本があるので、
ほほー、こんな時にこんな風にも使えるのか! を発見、次回の会話に取り入れてみてくださいませ♪

今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!
posted by うろこ on 2015/05/23 | Comment(6) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

英語の受動態は「敢えて使う」表現方法

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今更ながら…日本語と英語は、別の言語です。
何言ってんだって感じですが、英語は授業の科目ダケではありません、ということをお伝えしたく(汗

もとい。

日本語と英語は、距離のある言語です。
「言語ファミリー」のルーツを見るとすっごく遠いのが良くわかります。

languagetree.JPG
(クリックすると別ウィンドウで、英語のトリビア・ mentalfloss.com というサイトへ)

各国の言語の関連を木で表現していますが、アジアンは圏外。
お互いに遠い。日本は西洋から、遠い、遠い、エキゾチックな存在なのです。
しかしまあ英語ってのはいろんな言語を巻き込んだり影響されまくったり、そりゃー歴史の鳴門海峡ですねっ

……と、いうような違う文化を持つ言語だ、ということを意識しておくと
英語との付き合い方も、返ってラクになるかもしれません。

使い慣れた日本語ダケで、住み慣れた日本の文化ダケで、
他国の言語を「教科」として研究したり試験を制覇しようとするのではなく、
自分が既に持っている知識を「利用」して、
多言語・多文化を知り、「付き合っていく」のに必要なもの、と理解してまいりましょう^^


 ■英語で、Passive Voice (受動態)を使う時

日本語は、敢えて意識することなく「受身表現」で話すことが多いですよね。
「お母さんに傘を持たされた」
「残業させられちゃった」
などなど

ああ、とっても自然な日本語の響きです。

でも英語の場合は、受動態は、「あえて Passive Voice(受動態)で表現したい理由があるとき」に使われます。

では、どんなときに使うのか、という授業を見つけたのでドウゾ。
英語の授業ですが、シンプルに説明してくれています。

ギョー英語?! と思われた方、大丈夫。
このまま英語で理解しろとは言いません、解説を動画の後につけておきます(^^)
英語で大丈夫な人は動画を見て頂いて、ワタクシとは次回のエントリでお会いしましょう♪


一緒に例文を見ていきましょう。
1. My wallet was stolen.
↑誰がお財布を盗んだのか、【誰も知らない】

2.I was born in 1980.
↑あなたを生んだのはあなたの母親なのは決まりきっているので【誰もが知っている】

3.This computer was manufactured in Japan.
↑このコンピュータを製造したのが【誰なのか、ということは重要ではない】
(どの会社か、ということは話題にのぼるかもしれないけれど、
どこの誰が、ということは多くの人にとっては関係ないこと)
日本がこのコンピューターを作った、と言うと、この後「日本」についての話題が続いていきそうですね。

4.This is the book which was stolen!
盗まれたのは「この本だ!」と、【subject の部分を強調したい】

このように、英語での受動態は、
「あえて Passive Voice(受動態)で表現したい理由があるとき」
もっと平らに表現すれば、
「何が」「どうした」の、「何が」にあたる部分が、
会話の中では、話者がそれほど重要ではないと思っている時に使われます。


【英語で受動態を使う時のまとめ】
1)誰がやったか【誰も知らない】(デビルマンの正体のような)←殴っていただいてケッコウです
2)誰がやったか【誰もが知っている】(月光仮面の評判のような)←古すぎて自分で気絶しそう
3)誰がやったか【誰なのか、ということは重要ではない】
4)誰がやったかではなく、【subject の部分を強調したい】

日本語は、「意識せず、受身表現で話す方法に慣れている」
↑こんなこと、特に意識したことないよ、というのが普段の感覚なのではないでしょうか
英語は、「受身表現をする理由があるときにわざわざ使う」

で、最初に戻りますが、この感覚の違いは、日本語と英語の文章の構造の違い:
日本語 ☞ 何がこうだから、あんなことを、だれがした、という形
英語 ☞ だれが何をした、どんなことを、なぜならば、という形

…といった違いにも通じる部分がありますね。

英語圏はなにしろ広い。
「いわゆるフツー」、「一般的には」というのは、
日本で暮らしていると「あるべき姿」はそれなりに想像できても(賛同するしないは別に)
地球儀持ちだして、オーストラリアだ、NZだ、アメリカンサモアだ、シンガポールだ、
インドだフィリピンだアメリカだ遥かカナダだ〜、しかも結構移動民族多し、となると、
あの人の「フツー」は隣の人の「ウギャッ!」になり得るわけです。

例えばアメリカンサモアツツイラ島で、
タコを料理したら「頭は集落長に持っていく」と信じている人と
いや、タコの頭に見える部分は実は消化器官だから腹だよな…と悩んでしまう自然オタクの私とは、
たとえ席を隣同士においても、まったく違う世界を見ているわけです。

ってのはまあ、ちょっと飛びすぎてますけど

日本人のはお寿司を常食としている、と思い信じきっている人に、
「二郎は鮨の夢を見る」(Jiro Dreams of Sushi として英語版有り) を見せて
ホホーッ! 寿司職人はプロ中のプロか!と納得してもらった後で
「じゃあ、アマチュアのスゥシィ食べよう」と手巻き寿司を牛乳で飲みくだす、とか、……。

私の座右の銘「善なる誤解を持って理解とする」にしがみついてないとヨロケまくる日々ではありますが

ゴホン。もとい。

日本語と英語は、言語ファミリー的にとっても遠い。

そんな言語と付き合うんですもん、とまどいは当然です。
驚きも落ち込みも喜びも、みんな冒険と思って楽しんでまいりましょう(^^)

今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!
追記:ツイッターは @misakouroco です。→ https://twitter.com/misakouroco ^^
posted by うろこ on 2015/04/01 | Comment(3) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

前置詞 at の持つ「標的」の感覚で表現を豊かに

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さて、イキナリ本題に入りま〜す♪(珍しいっ


 ■前置詞 at の持つ標的な性格

■点や「ピンポイント」を示す at
以前、どこで仕事をしている? のニュアンスを表現する道具として、
I work for..., I work at..., I work in..., 前置詞のコアイメージで使い分け という記事を書きました。

その時もチラリと触れましたが、
at という言葉は「ココじゃッ!」という感じでピンポイント、「的ッ」を表現する性質が強いんですね。

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Image courtesy of digitalart FreeDigitalPhotos.net/

プピッと目指す「点」、という感じですね。

例)
The Annual General Meeting will be held at 10:00 am.
(年次総会は10時に開催されます)とか、

例)
Meet me at ABC restaurant.
(ABC レストランで会おう) とか、

プピッと点を表現できる性格のために、時間や待ち合わせ場所を表す時も、
何時ね。そこね(その地点ね)。と、
話し手も聞き手も、しっかりとした時点、地点を思い浮かべている感じです。

この性質のため、お店の名前や、会社の名前を示す時には、 at が好んで使われます。

例)
I work at Aflac.
Aflac で仕事をしているんだ。(Aflac は大手の保険会社)
 *アメリカでは、話し手も知っているような企業でない限り、ドコソコで働いているという表現はマレです。

また、「動き続けているモノの一地点、旅の途中の一地点」、という表現も得意です。

例)
“I bought Intel at 6!” (映画 You've Gotta Mail より)
インテルの株が6ドルだった時に買ったのよ!
(株価は常に変動するもの。売買される時はコレッ!という「ある地点での価値」ですので、 at が得意とする表現ですね)

The ship stops for three hours at Honolulu.
船はホノルルに3時間停泊する。
(船が立ち寄った後にまた旅を続けるので、「ある一地点」という感覚があります)


■「的」という感じの例文も見てみましょう。

的、ある地点、ピンポイントを「標的」にしている、という雰囲気です。

例)
Take careful aim at the target.
注意深く、標的を目指せ。

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Image courtesy of bplanet / FreeDigitalPhotos.net
いや〜ん、とドキドキしている標的(汗)…の方ではなくって、狙っている方に at の感覚があります。

target …日本語でも、「標的」という言葉は、
単なる矢を打ち込む「物理的な的」だけではなくって、
「攻撃対象の標的にしている」という印象を持つ表現にもなりますね。


■標的にする at の例文
I'm mad at him! 
私、彼に対して怒っているの!(him が標的)

Is it true that you shouted at Professor Cosby?
コズビー教授に怒鳴ったというのは本当ですか?(professor Cosby が標的)

I'm not laughing at you; I'm laughing with you.
あなたのことを笑っているんじゃないんだよ(you が標的)、あなたと一緒に(with)笑っているんだよ。


■ at と to で変わる風景
アメリカのテレビコメディの一コマです。
めちゃくちゃ運動神経の悪い精神科医の夫と、
ごく普通に、いろんなことをこなせる奥様のカップルの日常からです。

奥様がバナナを夫に投げましたが、夫は受け取れませんでした。
落ちたバナナが元でドタバタが始まるのですが
そこで、こんな会話がなされます。

夫: I had a banana thrown at me!
妻: To you, not at you!

throw to you というと、相手の方へ向けて投げる、
throw at you というと、at が持つ「標的」のイメージが働いて「投げつける」イメージになります。

次は、ケンカ中の女性が怒鳴ったセリフ
女性:You never talk to me, only at me!
talk to だとお互いに会話をやりとりしている雰囲気がありますが、
talk at だと、相手の反応はお構いなし。標的としてズダダダとしゃべりまくるだけ、という雰囲気です。

今度は、せっかちな我が夫がアメリカンサモアで走っていた時の出来事です。
悲しいかな、アメリカンサモアには無数の野良犬がいます。性格的に怒りのエネルギーと共に走っているような夫は、野良犬を刺激するようで、よく襲われます。

例)
Stray dogs came at him, so he threw a rock at them.
野良犬が彼に「飛び掛かってきた」から、彼は野良犬たちを「目掛けて」石を投げた。

哀しい光景です。これがですね、先進国の町中でよく見かけるような、
オーナーに愛され、人間にいじめられたことのないワンコさんが近寄っていたなら

例)
A dog came to him. He patted the dog's head.
犬が彼のところへ来た。彼は犬の頭をなでた。
…と、なっていたことでしょう。

ここで to が持つ印象は、目標物へと到達していく感じです。
「標的」の印象を持つ at は「一方的に狙っているゾ」という表現になるので、ずいぶんと話が変わりますね。
もう一度、野良犬が跳びかかってきた表現と比べてみましょう。

例・フタタビ)
Stray dogs came at him, so he threw a rock at them.
野良犬が彼に飛び掛かってきたから、彼は野良犬たちを目掛けて石を投げた。

ね。こちらは、攻撃的な感覚がありますね。

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Image courtesy of bplanet / FreeDigitalPhotos.net
標的にされた我が夫はキレて、こんな感じになっていたような。


■標的と結果について
ところで、 at を使った「標的」の表現は、
「標的にする」を表現する役割です。
標的にした動作がその後どうなったか、という結論までは触れません。
夫がやらかした "threw a rock at them" でも、
彼が投げた石は、野良犬に当たったのかどうなのか、は、表現していませんね。
(頭に血が昇っていたから、覚えておらん。という返事・汗)

例)
He kicked at the ball, but he missed it.
彼はボールを標的に蹴ったが、空振りだった。
 →カンマ前の文章は、蹴る動作に視点があります。カンマの後、空振りだった…と続けることで結果を表現しています

He kicked the ball, but he hurt his foot
彼はボールを蹴ったが、彼は足を痛めてしまった。
 →「ボールを蹴った」のは事実、その後の文は「蹴った後」どうなったか、を説明しています

このように、標的の印象を持つ at は、標的にした後のことまでは説明しないので、
その先をもったいぶって話すとか、
(敢えて何も言わず)聞き手にまかせる、などの自由もききます。
「狙ったんだよ!」というところを安心して強調できる、という利点もあり、
豊かな表現の味方、というわけですね。


*-*-*

嗚呼、「前置詞」。
ややこしいの代名詞みたいなヤッチャ、なのですが、
それは活躍範囲が広いからこそ。

学校では(限られた時間の授業でこなすため)学ぶ範囲が限られているので、
かえって混乱する、ということもありましょう。

ただ、時々こんな風に、前置詞の持つ基本的な性格をいくつか抑えておくと、
伝わる風景をずいぶんと変えられるものですんで「おお、便利っ」な存在なのは間違いありません(^^)

参考文献:English Prepositions Explained by Seth Lindstromberg, Practical English Usage by Michael Swan、参考サイト: Grammar Girl http://www.quickanddirtytips.com/education/grammar/talk-with-versus-talk-to


続きはまたいつか♪

今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!

サモアのお話の続きは→ 南の島のお話・『リリのアメリカンサモア日記』 by 水砂子(私デス)
posted by うろこ on 2014/08/11 | Comment(6) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月30日

口語に慣れる。口語文章、「はしょり方」のパターンを見てみましょう。

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(Twitter: https://twitter.com/misakouroco ←コレ私)

 ■口語はナゼユエ、わかりにくいか

頑張る方ほどぶつかりやすい壁、この話題については過去にも何度か触れてきました。

参考記事:
「英語・日常会話が手ごわい理由」
「書かれている言葉と聞こえてくる言葉の違い」

さて。
どれほど優れたテキストブックであろうと、
そこで紹介されているフレーズは、現場の英語とはやはり、違うものです。

なぜならば…
私たちの脳みそは、
「すばらしく省エネな態度」にて物事に対処しますんで
「わかりきっていることは、言わずに済ませる」
という事態が、ごくごく自然に行われています。
つまり、効率的に情報を伝えるのが好きなんですね、脳ってやつは。Oh, 脳。(呆

なにせ、生活の現場で交わされる会話というのは、
視覚から得られる情報、それまでのヤリトリからすでに了承されている情報がたっくさんあるので
言葉で表さなくても良い部分が大きいものです。

以前もどこかで書きましたが、(マシンがヨロけると私の記憶もヨレヨレ)
「会話相手同士でわかっていることを『敢えて』言う」のは、
わざわざ言う理由がある、という印象です。

普段の生活であれば、
「わかっていることは、ワザワザ言わなくっても分かるもんね」ってことですね。

言語学的にイカメシイ単語を使えば、
ellipsis (文法用語で、省略)という現象になります。

ellipsis の例)
明日、Aちゃんの家で集まる予定をしている友人同士、
という状況を思い浮かべてみてください。

Aちゃん「あしたさ、何時来るゥ?」
Bちゃん「10時…たぶん」
Cちゃん「私も」

実に気さく、かつ、実に自然な会話ですよね。
ただし、これが英語での表現となると「耳慣れない」、
という方も多いのではないでしょうか。

…これ、無理はありません。
なにせ試験英語では、
Aさん「あなたは明日、何時にうちに来るつもりですか?」
Bさん「私はたぶん、10時ごろに着く予定です」
Cさん「私も、10時ごろを考えています」

と、情報をすべて書き表し、
しかも日本語として整った文章で記入しないと減点対象だったはずです。
おお、会話がいきなり大人&よそ行きですぞっ(ビビってどうする

ただしコレもまた、実は無理もないことでもあるのですよね。

ちょっと立場を変えて、
非日本語圏の人に日本語を教えるとしたら
いきなり「あしたさ、何時来るゥ?」というフレーズから教えるのは、
私だったらビビって悩んで、しばしヨジれます(?)。

まず、言語の骨格を教えたほうが、後々、応用が効くのではなかろうか! と。
友達同士の場では自然な表現も、就職面接で使っちゃマズイとか、
そういうのいっぱいありますしね、ていねいな方を知っておいた方が安全ではないか、とか。

それと同じように、
学校での勉強は「言語の骨格を学ぶ」という目的が第一に来ます。

試験の回答案は、もちろん間違いではありません。
もちろんもちろん(2回書いちゃう)、無駄なワケでもありません。

ただし、です。
友人との会話(気さくな会話)という「状況」が入ってくれば
私たちの持つ「省エネな脳」のおかげで、言い方が変わるのです。

…自然に、言い方が変わるのです。
でも残念ながら、学校では言語の骨格だけを学習しているうちに、
パチンっと卒業がやってきますので、
コミュニケーションをとるための練習は含まれていません。

これを知らないまま、いきなり「気さくな世界」
(テレビドラマ、映画、見知らぬ人との立ち話、友人、店員、同僚、英語圏の家族との会話)へ投げられてしまうと、
「知らないから困惑する」。
とまあ、事情としては、こういうことなんですね。

生の活動を抱える生活者当人にしてみれば、そんなゴムタイな!としか言えません。

そこでどうすりゃ良いんだい、という話になるのですが、
…ハイ、ご名答。

ご想像のとおり、
英語でコミュニケーションをとりたい皆様においては、
口語でよく使われる言葉の「省き」のパターンに慣れておくのが早道です。

では、略すパターンを知っておきましょう(^^)/
幽霊の 正体みたり 枯れ尾花♪ とまあ、風流に…

 ■省きのパターン

学校やテキストで理想的な文章を学んでいるがゆえに、
気さくな口語で崩されると、
よーく知っている簡単な内容でも「ギョッ」となります。

その分、良く使われるパターンを知ってしまえば
なぁんだ、そういうことか、となることは多い。これは福音であります!

1)質問=文章の始まり部分
Do you… Does it… Is there… Are you… の部分がスッポ抜けます。

気さくな口語でよく使われる、はしょった言い方
Seen my wallet? (Have you seen my…)
ぼくの財布、見た?

Going, to Italy, huh? (You are going to…)
イタリアに行くんだ?

Think you can make it by 7? (Do you think you can…)
7時までに来られると思う?

She want something? (Does she want something?)
彼女、何かほしいの?

Good weekend? (Did you have good weekend?)
週末、楽しかった?

例えば、週末は新しいレストランに行ってきたの!と言う人に向かって
Any good? (Was it any good?)
よかった?

***
質問の基本フレーズはしっかり頭の中に入っているのに、
(入っているがゆえに)
質問の文章では必ず言われるであろう Do you… Does it… Is there… Are you… をすっ飛ばされると、
なんかこう、ウッとなる。

第二言語として英語と格闘中は、
一度ウッとなるとリズムが崩れて(ウッとなっている内に会話に置いてきぼりをくらってしまい)、
その先の聞き取りに支障をきたす場合があります。
普段なら平気な簡単な表現なのに、これは実に悔しい。

ただし、質問のはじめの部分を略すこの言い方は、まずは「聞いてわかる」を目指しましょう。
気さくな仲間うち、家族同士、使っても自然な場が身にしみるまでは
耳は2つで口1つ…言われればわかるけれど、言い方は自分で選ぶ、方式で^^


2)返事・会話する人同士、わかっている情報を省く
返事の時には、すでに交わされている情報を省く方が自然です。

Aちゃん Bちゃん Cちゃんの会話でもやりましたが、
What time are you coming tomorrow? 何時に来る?
- About ten. 10時くらい。

Who said that funny thing? だれがそんな面白いこと事言ったの?
-Misako said. ミサコだよ。(= Misako said that.)(こんなコト言われてみたい)

Is he out tonight? 彼、今夜は外出しているの?
- Yes, working. うん、仕事。
(= 尋ねているのは彼のことや今夜のことはお互い承知なので)

レストランの朝食メニューなどで
How would you like your eggs? 卵はどうやって調理しましょうか?
- Over easy, please. (卵だということは了解済みなので)
*卵の調理方法についてはこちらもどうぞ。→「ちょっと違うアメリカの目玉焼きを動画で」

Have a good time! 楽しんでね!
- I'll try. うん。そうしてみるよ。
(= I'll try to have a good time)
*この返事の仕方は、一般的な返事 Thank you! では済ませられない、
何かしら、楽しめない事情や理由があるような感じがします。

どれも、母国語であれば「うん、言われてみれば、日常では省略して使ってる」系の表現ですよね。

***
返事については、相手が知りたいことを答えるのが一番重要です。
ありがたいことに、返事の場合は短縮形で答えても無礼になることはありませんので
「相手が知りたいことズバリの部分」を、サッと言えるように意識してみてください。

むしろ、フルセンテンスを学校で教わった通り言おうとして固まるよりも、
相手にとっては有難いものです。
(相手も同じ、省エネの脳を持っていますので必要な情報だけ欲しい)

会話は相手あってのもの。
私達が慣れ親しんだ英語とのつきあいかた…試験者と受験者ではありませんので、
英語とは意思を伝えたり、情報の交換をするためのもの、
評価してもらうものではない、コミュニケーションをとっているのだ、
ということを時々思い出してみてくださいね(^^)/

参考文献 Practical English Usage: Michael Swan, Grammar Traps: Stephen Dolainski


今日も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました!
posted by うろこ on 2014/07/30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月30日

おしゃべりのための英文法【感覚で見ていく「時制の一致」】について

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「時制の一致」について、ご質問をタクサン戴いております。
お返事遅くなりました!ご質問くださったみなさま、ありがとうございます。

さて。
ち〜と地球の左右移動が重なりまして、夜なべ作業となりました。
するってーと、いきなり麗しく白い羽を抜きながらカッタンコットンと
「与ひょうどん、決して覗いてはいけませんよ」状態になりたいところですが
私の場合は儚く美しくヤツレることが出来ませんで、
栄養失調のひな鳥みたいに「元気でうるさいけれど、ポヤポヤ」になるだけです。
そして時々、巣(寝床)から落ちる、と(眠りながら焦ってどこかへ移動しようと…)。

…ンなこたさておき、本題に入ります。

 ■時制の一致ィ〜!と、文法忍法

ああ、「時制の一致」。この堅苦しい文法用語よ。
(間接話法で報告をする構文において、主節の動詞が過去形である場合は、that 以下の従節で使われている動詞の時制をさかのぼって一致させる。例外はコレとソレとアレとホレ、というやつ)

しかし、この説明は「レポートとして(出来事とちょっと距離を置いて)話すとき」という前提あってのこと。
つまり、「話し手が『過去のことは済んだこと、』として話したい」という意思がもう決まっていて、
その前に存在する「話し手がどう伝えたいか」の選択は済んでっから、の説明です。

学校で教わる文法の説明は、間違いではありません。ありがたく、役にたつものです。

ただし、説明が「話し手の意思決定」から始まっているので
「文章を見て最初の動詞が…」と解説されるもんですから、
話し手の意思は無視して「何が何でも、そういうルールなんだな」。
と、誤解を招きかねない状態です(はい、経験者)。

なにせ、そうじゃない話し方だってしたいわけですよ、私たちは。
過去の話をしていたって、その場面・その時点に聞き手を引きずり込んで(怖)
ライブ感いっぱいに、「そんでね、そんでね、それからねっ(実況中継っ)!」と話したいことだって多いハズ。

傍から見ると「聞き手も話し手も、その話題が起きた時点に行っちゃったゾ」みたいな感じですけど、
会話当事者にしたら、当時の感情実感しまくりっ!、みたいな話し方も、自然に存在するわけです。
特に、気楽な会話ではそういうことも多いですよね。

大事なのでしつこく行きます。
実際には、表現方法の一つとして時制の一致があるわけで、
始めに、表現方法を選ぶのは話し手です。

「この表現方法を使った方が、相手によく伝わるぞ」と話し手が思ったときに、動詞の時制を一致させる。
コレ、この感覚ですね。
意識する・しないにかかわらず、
「話し方を選ぶ」という作業は、いつでも難なくやっているのが大人です。

そこをすっ飛ばしては、どうしても生の会話では
ん?ん?なんかギクシャク。なんか不便。なんで?なんで?教わった通りなのに。
となりますので

文法がこうだから、その文章は…と、文章を研究・照査するのではなくって、
「状況」を中心に、「話し手が伝えたいこと」をまとめていく、という考えにシフトしていきましょう。
その表現をするために「便利に使える仕組み」それが、文法だ、という付き合い方をすると
気も楽ですし、文法と仲良くなれて、相手にも伝わりやすい表現が身近になってくるものです。

話を戻します。
今回の「時制の一致」については、まず話し手が
 ・「レポートとして、見聞きしてきたことだよぅ」と報告するか(時制の一致を使ってこの効果を出す)
 ・「今、ライブなんだ!実感モリモリ!」と報告するか
どんな風に、話題を伝えていきたいか、という選択をする感覚から見て行きたいと思います。

いろーんなことを、いろーんな感情をこめて、(もしくは引いたり、距離を置いて)しゃべりたい。
そして、間違えた情報は伝えたくない。
こんなふうに、私達が自然な感情として持っている、
「上手に話を伝えたい」の道具として、
時制の一致例を見てまいりましょう。

長い。長い記事です。
しゃべると一瞬なんですけれど、ブログ読者様の読解力と理解力と、
おおらかさと忍耐力にいつも頭を下げつつ、
ズダダと続きます。すみません。


 ■時制の一致のツボは「事実に沿った表現」をしたい話者にアリ 

学校では確かに、一般的に「主節が過去なら従節も過去にすること」とハッキリ習いましたが、
繰り返しになりますが、これは表現方法の一つです。
レポートとして、報告をしたい場合は、の条件つきですね。

このとき、時制の一致をする目的は、
「話し手が見聞きした事実に沿った表現をしたい」という永遠の願いがあるため、
「その方が、理にかなって伝えられる」から。

ですので、彼が言った、彼女がこうだ、という過去形の話が始まっても、
今まさに生き生きライブ! という感じで伝えたい時には、使わなくって良いんです。
いや、使わない方が、リアル感が出るんですね。

・ライブ感覚で伝えたいか
・過去のことは済んだこと、として伝えたいか

これは、いつでも、話し手の意思に委ねられているものです。

では、「時制の一致」が持つ忍法、いや、効果を見ていきましょう。

■「実感・ライブ感覚」を表したい時は、時制をあわせず、ライブ中継
ナマの生活では、時間が常に私たちと共に「現在過去未来〜♪(渡辺真知子・古っ)」と流れている以上、
「主節がこうなら従節はこう」と、文章の中だけでスッパリと完結すると、
現実の感覚と離れてしまうこともあります。

えええ、何言ってんの、という感じですので
図を使っていきますね。
懐かしい、と思ってくださった皆様ありがとうございます。別館・ボキャファンから流用


たとえば…
茶髪の Lynn が、仲良しのお友達、Sarah の家にいるとしましょう。
Sarah には、離乳食をとっている息子がいます。
お昼時です。 Sarah は息子くんのために昼食の準備をしています。

息子くんは、Lynn に「うまうまー」とか言いましたが、
しょっちゅう彼の遊び相手になっている Lynn には、
時間帯もそうだし、台所から良い香りも流れてくるので、
息子くんが「お腹がすいた」と言っているんだな〜、と思います。

そこで、お母さんである Sarah に、そのことを伝えます。

SandS01.JPG

あ、現在形のまんまだ。
He said と say が過去形で始まっている文章なんだから、
he was というように、 is も過去形になるんじゃないの?

…と、これが試験英語の考え方ですよね。
多分、試験だったら、このように考えて答案しないと減点対象ではなかろうか。
なにせ、前提が「レポートとして報告する」という決まりでしたもんね。

しかし、ナマの会話には必ず「状況」がついてきます。
そして、言葉というのはそもそも、状況や感情を伝えるために存在しているもの。

そこで、試験の時は仕方なくそうだったけれど、
生の会話が交わされている現場では
「文章」の最初の部分を続きの判断基準にせず、
「状況」を中心に、「話し手が伝えたいこと」をまとめていく、という考えにシフト
してみましょう。

なにせ、話し手は人間です。
文章がドドンとえらそうにのたばっていて、照査せよ。という状況よりも、
今、目の前でめくるめく現実を、言葉で説明せねばならぬ場面の方が圧倒的に多いはず。
(でも、試験を受ける方は、しっかり問題文とつきあってくださいね)
この視点の変更は、実際に英語をコミュニケーションで使う上では、ものすごく重要になります。

さて、イラスト内の話に戻しましょう。

お昼時です。台所から良い香り。
息子くんが、いつものように言いました。「うまうまー(オナカ減った〜)」。
で、 He said ... 事実を告げます。

で、そしてこの状況では、
Lynn がお母さんの Sarah に報告する間に、
息子くんが自分で離乳食を調理して食べる…などという離れ業が行われることは、
ど〜う考えても、ムリですし

ゆえに、 "he is hungry" な状況が変わっていないのは、 Lynn ちゃんには確信があります。
そして、「彼がそう言ったよ」というよりは、
「(おなかすいているから)お昼ごはん食べさせてあげて」とか
「そろそろ支度できる? おなかすいているってよ」とか、
「良い香りがしてきて、息子くんも食欲を刺激されているみたいよー♪」とか、いろいろあれど、
「息子くんが空腹なことを伝える」、それが言外ににじむ印象にもなりましょう。

そこで、Your son said he is hungry. と、
is を使って「今も、おなかが空いているってよ(=何か食べさせてあげよう)」と、
実感を伴って、ライブ感たっぷりに、Sarah に伝えている、というわけです。

実は私、
冒頭のような状況で、「文法でそう教わったから」と、
文章の始まりダケで判断をして was を使ったがゆえに、
"Was?" (もう腹ペコじゃないってわけ?)と、驚いた感じで聞き返されたことがあります。

過去形の was から「今はもう、そうじゃないよ」のニュアンスを受け取ったわけですね。

was.png

状況にもよりますし、息子くんのお行儀に対する信頼感にもよりますが(?)
腹ペコだった息子君、というのは「過去の状況」(過去のこととしてカタがついた存在)にも聞こえるので、
床に落ちてたドッグフードでも食べちゃったのかしら!(だからもう、腹ペコってほどではないの?) とギョっとするのもまた、
あり得る話なんです。

このように、英語という言語は
状況によって、単語の表現できるニュアンスがいろいろと変わってくれる割には、
システマチックに時間を表す仕組みを持っているため、
時間の表現を変えるだけで、とっても饒舌にいろいろ、表現ができるというわけです。
(で、第二言語とする私たちはそれに巻き込まれて四苦八苦する、と。)

もとい。

このおおらかさとシステマチックの狭間にあって、
「文章の最初の部分を見て、時制の一致をする」と文章の構成だけ考えて話をしていくと、
現実とはズレた表現になることもあります。危険。だーかーら、文法が嫌われる。

でも実は、文法は便利な「考え方の指標」ですんで、
話し手の意思で、使う/使わない を選択できるといのは(ほんっとシツコイと怒られそうですが)忘れたくないことなんです。


■「過ぎたことは、済んだこと」レポーター方式で伝える時に活躍する時制の一致
さて今度は、Lynn が Sarah のお宅を訪ねた次の日に、
別のお友達に会ったとしましょう。
Sarah の息子くんが発した言葉の様子が可愛かったので、そのお友達に伝えたいと思います。

もう、24時間以上たっている出来事です。
ユエにこの時点では、
腹ペコだった Sarah の息子くんはもう、食事をしていますね。(そうでなければ事件!)
ただし、今は、満腹かもしれないし、腹八分目かもしれないし、またまた、今は空腹になっているかもしれませんが、
とにかく、今現在、彼がオナカ空いている、と言い切るだけの根拠が、Lynn ちゃんにはありません。
そこで、レポーターになった伝え方をします。

ハイ、ここで、学校で習った時制の一致が便利に使えるというわけです。
繰り返しになりますが、時制の一致をする目的は、
「話し手が見聞きした事実に沿った表現をしたい」から…でした。
今の Lynn にはライブの様子はわかりませんので「レポーター風に報告をしたい」という
前提がバッチリ整いましたので、時制の一致を便利に使いましょう。

SandS02.JPG

こうして was を使うことで、
今のことじゃあないよ、私の今の意見ではないよ、当時のことをレポートしているのだよ、と、
「(今はどうか知らないけれど)あの時はそうだったよ」
と、「知っている事実」を忠実に伝えられるわけです。

時制の一致をして過去形に変えると「過ぎたことは済んだこと」方式、
見てきたこと、聞いたことを伝えるレポーターになる、という感じになります。
「今、自分がどう思っているか」ということと、距離が出た表現になるんですね。

今現在の状況がワカランことには時制の一致を使って、
ただ、見聞きしたことを伝えているんだよー、と、レポーターになれるというわけです。
これが、学校や文法書で「時制の一致」としている部分ですね。


■意見の相違と、距離感を比べて見てみましょう。
人間だれしも、間違っているとわかっていることは言いたくありませんが、概要は伝えたい。
そんな時もありますね。

そんな時も、時制の一致が便利に使えます。

自分が賛同しない事柄を見聞きして、だれかに伝えたい時などは
時制の一致をして話をすることで、
「その人が言った事実」と「自分の意見」が一緒ではない、ということをニュアンスに乗せられます。

ところで、今も「地球は平坦だ」と信じている The Flat Earth Society というのがありますが、
そのグループの人が言ったことを伝えるのだったら、
(私は、東西移動の時差や、赤道超えの寒暖の差の戦いにて地球の丸さに苦しめられているのでなおのこと)
私だったら、He/She said the earth was flat.
と、思い切り was を使います。

Earthisflat.jpg

その人と会ったのが同じ日であれ、数分前であれ、
「私の考えではないよ、彼/彼女がそう言ったンだよ」
同意していないことに対してはライブ感をくっつけたくはないから、 is を使わない。レポーターに徹するよ…という感じです。

また、先ほどの Sarah や Lynn のやりとりにしても、
たとえば、しゃべり始めた Sarah の息子君が、
唯一得意にしている言葉が "hungry" だとして、
口を開けると "hungry" という子だったとします。(私みたい・呆)

しかも、数分前に食事を終えたばかりだったとしたら、
ここでまた "hungry" って言うなんて可愛いね、
お腹いっぱいなのに、この子ったら、みたいな感じで伝えたい場面もありますよね。

そういう場合の Lynn は、
今、息子くんが腹ペコなことには同意していませんので、ちょっと距離をおいた表現で
Your son said he was hungry. と言えば、
「オナカすいてるって言ってたわよ(笑」…みたいな印象になるわけです。


■ドコを見ているか
さて。今度は、John が通常に戻って、地球は太陽の回りを回っている。と言いました。
これはもう、「言われなくても知っとるワイ」
…という、周知の事実ですね。どんな言い方をしても、変わらぬ事実。

earthandsun1.jpg
現在形で言ってみました。なんとなーく、地球は太陽の回りを回っている、ということの方が意識に登っている感じです。

earthandsun2.jpg
今度は、視点が John が発言した時点に行って、レポートをしている感じがします。

どのみち周知の事実を伝えているので、ニュアンスは会話に影響してきません。
話し手がどこを見てしゃべっているか、ということが、
言葉を深く味わう人には見え隠れする程度です。


■時の流れと、ライブ感とレポーター感覚
昨日、今日、明日。
この表現はとても「相対的」なものですので、
昨日の明日は今日のコトだし、明日の明日は明後日で…と、
母国語でもムムム、と
起点になっている日にちによって、表現が変わりますね。

過去なのかこれからなのかハッキリさせたい、そんな時にも文法が助けになります。

・まず、ライブ感バッチリ表現から見てみます。
今日(7/1)に Lynn が John と会って、
その様子を同じ日に、別のお友達に伝える場合を見てみましょう。
JandJ03.jpg
この場合、みんなが考えている tomorrow は同じ7月1日。
ですので、時制の一致をしないで表現をすると、
「John は Jessica と、これから会うんだってよ」と、ライブ感バッチリ表現にできるのです。

・次に、レポーター感覚で表現しているものを見てみましょう。
では、日にちが少し経ってから、話をしている場面を浮かべてみます。
もう、John の tomorrow と、ここで会話をしている二人の女性の tomorrow は、既に同じ日ではありません。
JandJ04.jpg

ここで、女性同士の会話の中で tomorrow を使うと、それは誤った情報になりますね。
さあ、ここで、私たちがシクシクと学んできた、
時制の一致、動詞や表現の変化の方法が役に立つのです。

それをどう言い換えるか。ということはもう、学校でイッパイやらされ、いや、やってきたこと。
やあ、若いうちに教わっといてよかった。の賜物です。

たとえ全てがイスカンダル方面の忘却の彼方であろうとも、
一度教わったことを「思い出す」のは、全く新しいことをイチから学ぶよりも随分ラクチンです。
「さて、どうやって思い出そうかな」という場合は、このあたりをどうぞ。

Learn about Reported speech:
Indirect speech - Backshift and conversions: http://www.englisch-hilfen.de/en/grammar/reported.htm
Time and Place http://www.englishclub.com/grammar/reported-speech-time-place.htm


長々とやりましたが、時制の一致をする目的は、
・「その方が、理にかなって伝えられる」ときです。
学校で教わったのは、前提として↑が整っている場合のことが主体で、
実は、他にも前提条件というものがあるわけです。

というわけで、今日お話をしたかったのは

・実感やライブ感バッチリで表現をしたい時は、今ソコにある・の現在形
・レポーターの立場となって「アノ時はそうだった」と表現したい時には、時制の一致を使う

と、「時制の一致ってややこしい」と言われることが多いんですが、
実は、表現を豊かにする手法の一つですよ、というお話でした^^

「ある条件にかなった場合に適用するルール」というのは、
試験を作る側・採点する側にはありがたいものですが(汗

話し手の身になった場合、
その前提条件が揃わなくっても、「でも、文法で教わったからこうかなぁ〜」と
表現の迷子になりやすいものなんですね。

というわけで、長くなりましたが、いろいろ知っちゃった方が納得しやすい。


 ■初めに言葉ありき。初めに文法ありきでは、ありませんのでね

基本的に、大人の頭は、「納得イカンことはイヤ」なのです。
これ、自然なことですね。
「仕方ないから」とムリムリに納得させている状態のものは、
ど〜〜うしても、いつまでたっても、気分が悪い。
…ので、納得しちゃいたいのよっ!!という皆様向けの記事でした。

なにせ、私たち大人と英語の出会いはなかなか、渋い記憶なのです。
試験でバツをもらったり、先生に呆れられたり叱られたり、
薄ら笑いをされたり(私の古傷・思春期は傷つきやすい)

クラスメートだって、思春期の若気の至りまっただ中、
まだ世界がせまくて悩み多き未熟な面々ですので
真面目になればなるほど変人扱いされたり、
英語っぽい発音をすれば笑われたり、コソコソ言われたり。

この悲しくもせつない思い出、古傷の影響が長引きすぎて、
今も自分の間違いが恥ずかしかったり、
はたまた、一度は締めた苦い思い出箱のフタを開けてしまうこともありましょう。

でも、「過ぎたことは済んだこと」方式で、
間違いは気にせず、どんどん使っていくこと…
これがまずは、なにより、必要です。
文法は、そのための助っ人です。
間違いが怖くなって使えなくなったら、本末転倒ズバリそのものになっちゃうので
この記事も、文法は忍法(←気に入っちゃった)と便利に使っていただくために、書きましたことを、
心の片隅に置いておいてくださいね(^^)

ひゃー、ますます長い、まるで北緯47度の夏の夜ですよ!(今、夜10時、薄闇です)

今日も最後までおつきあいくださって、ほんっとう〜〜〜に、ありがとうございました!
これね、スライドにしたら良いのかなあ。
なにしろ皆さん、お忙しいでしょう。
サクサクとお見せ出来る方法ってないのかな、と
考えたり調べたり試していたら、ブログ記事更新が(更に)遅くなりました。
で、どうしたのって?いや、ホレ、このようにブログを更新したということはですね、
せ、拙者、切腹つかまつドコブピョー(だれか介錯してやってくだせえ


【参考文献・確認に協力してくれた皆様】今日の記事は、Heather, Katie, Lynn, Mary, Mike, Brigitte, Jonathan, に意見をいただいたり、使い方の確認をしていただいたりしました。それから信頼している文献たちのお世話にもなっています。→ "Practical English Usage" by Michael Swan, "Painless Grammar" by Rebecca Elliott, "Cambridge Grammar for CAE and Proficiency" by Martin Hewings, 『心に届く英語』マーク・ピーターセン著、『英語の発想』安西徹雄著、そして日本語の辞書たち・日本語大辞典・てにをは辞典・類語辞典です(私の日本語って、守破離というより、破裂爆発)


ああ、そして移動が多いと猖獗を極める机の上。タコになりたい(でもタコは指がないからキーボードでは役に立たないか…メドゥーサなら良いのかな…って、そしたらキーボードに顔が近づきすぎてウルサイか…とことん脱線)

Reference.jpg
posted by うろこ on 2014/06/30 | Comment(8) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

【おしゃべりのための英文法】「〜なアレ」についての話をしよう

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

まずは、お知らせ:
外語学校のカプランさんからインタビューを受けて記事にしていただきました(^^)/
英語はこちら→ http://bit.ly/1h1dCDv
日本語→ http://bit.ly/HrKyqS (日本語版は省略バージョンです。翻訳していただいちゃいました♪)
お写真付ですが、このブログのプロフィールと同じ。そろそろ新しいモノを撮影せねば。
いや、その前に久しぶりに美容院へ行かねば。
いや、その前に山焼け(=既にヤケド)を冷まさねば。時間よ止まれ…と矢沢永吉さんに祈ってみる(違

さて! 今回は、ず〜〜〜うっとお返事が遅れていたリクエスト、
「〜なアレ、〜な人」という感じで話をするための文法についての解説です。
特に、K さん、アユミさん、Amy、ひなたぼっこさん、大変遅くなりました(><)


 ■おしゃべりのための英文法「〜なアレ」についてのお話

毎度の事ながら、関係代名詞、副詞、現在分詞、アレコレ、と言った
文法用語を使わず(文法用語で整理された本はいくらでもあるので)
言葉や文が持つニュアンス方面、
どんな風に伝えたいか、という切り口からご説明したいと思います。

ナゼゆえ私がこういう切り口にこだわるか、と言うと、
文法専門用語を覚えても、語学の先生同士とか、言語学者、
または文法鬼さま軍団(我が義理家族=大学教授軍団)と話をする以外、
実際の会話での出番はホボないからです。

いや、ま、つまり、正直に言うと、堅い話が苦手なんですな私は。
なにせ自分の言葉で説明できないと頭がブ〜ンとオーバーヒート(汗

さて。
「〜なアレ」と表現するにはいくつかの方法がありますので、
利用頻度の高いものから、ご紹介します。
長くなりそうなので、今回は第一弾。何回かに分けて説明していきます。


■ 「〜しているアレ」の「〜」を 〜ing で説明

動作を ing の形にすると、
その動作を続けている (終わりの時点まで、動き続けている状況)
というニュアンスが生まれますので、
「〜し続けている人」「〜し続けているアレ」、という感じで説明したいときに使います。

例)
Look at the girl singing over there.

Look at the girl.
これ、ズドンと結論から言う、自然な英語ですね。
ここで the を使っているので、
聞き手にも「同じ状況の girl」を思い浮かべて欲しい、という
話し手の意図が垣間見えます。

そこで当然、聞き手は「え、どんな girl ですか」と先を急いで知りたくなるし
話し手も「これじゃ情報は足りないよな」と認識しているので、
(She is) singing over there. と続けて説明するわけです。
(the の持つニュアンスはこちらの記事で→ http://easykaiwa.seesaa.net/article/183338437.html)

そう、皆さまお感じの通り
Look at the girl. (え、どんな girl?)
(あ、そうそう)The girl is singing over there.
を、一気に言った感じですね。そしてこの女の子は、あなたの会話中は、歌い続けているイメージです。

Look at the girl(singing over there).
上記例文は、どんな girl かを説明している部分を()で囲ってみました。
(NY 発PhraseMix 日本語サポート版 http://epel.olympicesl.com/?p=2993 でも説明しています)

「〜し続ける」というのは、今、まさに現状で、とは限りませんで、
過去に「〜し続けていること」にも使えます。

例)
I didn't know the people working at the same table

I didn't know the people.
これも、どんな people の話なんだい、と聞き手の注意を誘いますので
They were working at the same table.
と、続けて言っている感じです。

I didn't know the people (working at the same table).
どんな people かを説明しているところを()で囲ってみました。


■「〜なアレ」の「〜」を that で説明する方法

関係代名詞で、省くことができる that なんて教わったアレです。
しかしここでは文法用語から離れて、実際に使う切り口で見て行きます。

ここで思い出していただきたいのは、that の持つニュアンス。
「アレよ、アレ」と、示している感じがあるんですね。
参考過去記事→ http://easykaiwa.seesaa.net/article/141931094.html

この、アレよ、アレ。の緩いニュアンスを利用して説明できるのが、こんな使い方。
This is the cafe that Lynn recommended.
これがあのカフェだよ、(どういうカフェかというと)アレだよ、Lynn がお薦めしてた。

話の途中で、どんなレストランだったのかド忘れちゃったときなんか、
This is the cafe that… uh… Lynn recommended.
なんて、that の後にアーウーくっつけて時間稼ぎ、
thatah- なんて発音になりながら、記憶を探る……、
そんなこともよくあります。

それから、改まった会話の場では that を加えることによって、
「〜というのはですね」という感じで、敢えて一拍置いて、
相手にこれから説明が続きますよー、とつなぎたい…
などという話者の意図をニュアンスとして滲ませることができるのです。

例)
I'm well aware of the fact that there might be other reasons.
他にも理由が有り得るという事実はよくわかっております。
(何かの理由を自分では考えているけれど、他にも理由があり得ることは承知しています、と告げておきたいような状況で)

一方、that を省くことによって、
アレだよ、それは何かというとね、と一拍置いて説明し始める感じも消せるのです。

This is the cafe Lynn recommended.
ここがあのカフェだよ、Lynn がお薦めしてた。

↑ は、that をつけている話しているときと比べて
おお、パパッと結論まで一気に話をしちゃっているニュアンスです。
ド忘れなし。テンポよし。一拍置かず、相手に間を持たせる隙もなし。という感じです。

この that は、省略も可能。また、対象が人でも物でも使える、と教わったと思います。
でも、現場の感覚としては、
that の役割は、「アレよ、アレ、それは何かというとね…」という感じで
一言先に伝えた事柄についての説明を追加していくことにあるので、
表現したい方法によって、that の使用/不使用 は話者が選ぶもの。
その役割の方が大きいので、「人だろうが物だろうが、かまわない」くらいのニュアンスですね。


 ■会話のリアリティを追求していく応用編

さて。上記のような感じで、「〜なアレ」の表現ができますよ、とご説明しましたが
Amy さんから素晴らしい例文つきご質問をいただいたので、
引用させていただきつつ、実際におしゃべりする現状を思い浮かべながらお話を続けます(^^)

引用ここから↓
昨日彼にあったの。(でこの後にどういう彼なのかの説明をするときに何をくっつければいいのか)
トニーっていう名前の。
あなたが一昨日話してた。
最近テレビでよく出てる。
↑引用ここまで

英語はズドンと結論から入る言語ですので、
まず、私は彼に会った(彼ってどんな彼なんだ、と相手の興味をそそり)とズドンと言ってしまい
それから、その彼とはどんな彼…、と説明すると、
英語圏の聞き手は慣れた形なので安心して会話に入れます。

それから、その彼に対する情報すべてを一気に言うことも可能ですが
これだけの情報を一つの文章にして話すと
母国語であっても聞き手が混乱しかねないので、(話し手も混乱したり)
文章をわけたり、
相手の興味を引き込みながら話をしよう、となるのが現実的ですね。

そうは言いつつ、一文にまとめてみると、こんな感じになるでしょうか。

I met the guy named Tonny you mentioned yesterday, who has been on TV a lot recently.
文節の切れ目はこのあたりをご参考に(矢印方向の示すとおり、説明が後から単語を追いかけている感じ):
I met the guy ←/named Tonny/ ←/you mentioned yesterday/ ←/who has been on TV a lot recently/.

と、やってみましたが、
遊びに来て(私が入力している画面を覗き込んで)いる茶のみ友だちの作家の爺様曰く、
「昨日、相手が話した Tonny のことを話題にしているんだから、
テレビに出ていることなんて、相手はもう十分承知のことだろう。
なのに、君が改めてテレビのことを説明しなおすのは、相手にはクドイんではないか」
と、突っ込みをくれました。

画面を覗き込まないでくださいよ、お客人!ってのはさておき、
なるほど、これは実に英語圏の人っぽいコメントです。

このコメントのとおり、
英語での会話は何でもベラベラ告げるわりには、
「会話相手が既に知っていることは省く」方が自然でもあります。
(間違いというわけではなくって、ニュアンス上のお話)

というわけで、実際の会話っぽく、現実的に文章を分けて、
どの辺りに聞き手の注意を引きたいか、という感じでフレーズを作ってみます。

これから「その彼」の話を始めますよぅ、と、
相手の興味を引くために、this を使って
I met this guy, と、this を使うのも楽しそうです。
→参考記事 http://archive.mag2.com/0001151131/20100916100000000.html

こういう話をするのは
気楽な会話の場面でしょうから、こんな感じで進んでいくかもしれません。

あなた I met this guy you mentioned yesterday.
相手 Oh? (どんな彼だろ?とあなたの話を促す感じ)
あなた The guy who’s been on TV a lot lately.
相手 Oh, Tonny.

または…
あなた I met Tonny yesterday.
相手 The guy I mentioned?
なんて、まだまだ話が続いていきそうな雰囲気の会話の、
簡単な導入部分、という感じでサラリと流す、なんてこともよくありそうです。

では、もう一例。

引用ここから↓
あれが病院よ。 (でこの後にどういう病院なのかの説明をするときに何をくっつければいいのか)
私が生まれた。
私が建てた。(←例です、例)
昨日、診てもらった。
↑引用ここまで

That is the hospital where I was born.
生まれたのは「病院で」なので、「where=そこで」を使って説明ています。

That is the hospital that I built.
あなたが建てた「病院」なので、
今回の記事で解説した「〜なアレ」方式で説明しています。

The hospital where I received my treatment yesterday.
診てもらったのは「病院で」なので、「where=そこで」を使って説明しています。

こんな感じで、先にズドンと結論を言って、
あとから情報を付け加える方法はいろいろあります。

今回は「〜なアレ」を表現する方法を説明しましたので、
回を改めて、「〜をした場所」などの表現方法について、
会話をする側からの視点でご説明したいと思います。
PDF でまとめるかもしれません。がんばりまーす。(お時間いただきます・汗)

<参考・確認文献 Practical English Usage Michael Swan>

 ■700時間おめでとう、Amy!

上記セクションにて素晴らしい例文をくださった Amy さんが、700時間達成のお知らせを数週間前にくださいました!
もう800時間達成しておられるかな(汗)
遅くなりましたが、おめでとうございます!!
圧巻〜〜〜♪
700hours.JPG

「英語100時間チャレンジ」コミュニティ を運営しております♪
皆さまのご参加、大歓迎です♪

【12/7追記】
「ライスはフォークの背中に乗せて食べる」なんて、
あぁた、日本以外のパラパラのお米でンなことやってたらロクに口に運べませんって!
みたいな古い情報もあるので……

という部分を削除しました。

理由はご飯をフォークの背にのせて食べる、については、
Twitter で、@SHIMADEN さんから「イギリスの作法から来たと言ってる人も」という情報をいただきました。
調べてみたところ、どうやら European/Continental style ではマッシュポテトやコーン、ライスはナイフでフォークの背に押しつけて、と説明がありました。
http://careerservices.wvu.edu/students/build-it/interviewing/dressing-dining/general-rules-for-interview-dining
とか、→ http://nomnomnosh.com/articles/eaters-digest/dinner-etiquette-get-it-forkin-right
これ、hidden handle とも呼ばれるようです。
アメリカでは「そんな食べ方、知らないよ」
「何言ってんのアンタ、だいじょうぶ?」という人に囲まれているので、
それを鵜呑みにしていました(@@)世界は広し。というわけで、追記させていただきます。
@SHIMADEN さん、ありがとうございました♪
【追記終り】


今日も最後までおつきあいくださって、ありがとうございました!
posted by うろこ on 2013/11/19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月14日

たまには過去の話をしようじゃないか……実は便利な過去完了形

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

都会へお引越しをすることになったご近所さんの手伝いをしたら
もんのすごいデカイ天体望遠鏡を頂くことになっちゃいました。ヨッホーイ♪
どれほどデカイかというと(引越し作業直後でヨレヨレですが、身長150cm は目一杯使うっ)
telescope

星空。天の川。夜は漆黒の闇、山の中。ああ、土星の輪!木星のガリレオ衛星!楽しみッッッ!
なんですが、イヤハヤ、コレ、外に運び出すだけで一大事な重たさ&でかさです。
なんかこう、見ようによっちゃあ、バズーカ砲みたいですね。

ムフフフ(急に強くなった気分ですよ。バズーカ遊びをしてしまいそうっ)
カ・イ・カ・ン……… って、ありゃ機関銃でしたか(呆)(寂)

さて、ンなこたさておき…

 ■たまには過去の話をしようじゃないか 

今日は、「過去完了形の使い方を習いましたが、納得がいきません」というご質問を何度かいただきましたので取り上げてみたいと思います。

文法用語を聞くだけでイヤーンとなる、という皆様には、
I had finished 〜とか、He had left とか、had + 動詞の過去分詞を使うアレ、ですね(^^)


■過去完了形がする過去のお話

「過去完了形」が表現できること、というのはですね
過去に起きた二つのイベントを、
時間軸で整理して表現できること……これです。
「○したとき、既に△だったんだ」という表現の、「既に△だったんだ」の表現を担う役割ですね。

まったくもって、英語というのは数字や時間にこだわる言語ですっ。

ン? なんのこっちゃ? ハイ、ごもっとも。
秋の夜長・夜なべをして図を描いてみました。


(クリックすると別ウィンドウで開きます)

まず、Lily ちゃんがマンモス発見
最初のイベントですね。

Lily ちゃん、これを知り合いの石器人 caveman に報告します。
これが二番目のイベント。
報告したのは、時間軸で見ると、最初のイベント、Lily ちゃんがマンモス発見! の後に起きたものですね。

さて、この後でこの 石器人・caveman が、狩猟仲間と話をしています。

[Lily told me] that [she'd seen a mammoth] here.
Lily が教えてくれたんだよ(過去形)、彼女はここでマンモス見た(過去完了形)って。

それぞれの出来事を、過去形過去完了形で表現することによって、
→ Lily saw a mammoth → and then → she told me about it. という順番をハッキリさせられました。
Lily ちゃんがマンモスを見たのは、彼に伝えてくれたよりも先に起きたイベントだ、と。

過去完了形で話したできことがあった →時間軸で見れば、その後で→ 過去形で話したことが起きたよ。
順番はこのとおりでしたよー、という表現ですね。

もう一度、図を見ておきます?(だって、がんばって描いたのです……)(昔のファイルも流用しましたが……)

(クリックすると別ウィンドウで開きます)

ただし、「ドアを開けたら猫が出て行っちゃった」
みたいに、ドアを開けたのが猫さんがすっとび出て行っちゃった原因、という時は、過去完了形は使いません。
「出来事Aの前に、出来事Bがあったんだよ」と、順番をシッカリつけたい話をする時に使います。

会話ことばのイージーな性格からして「会話相手がよくわかっていることについては単純な言い方を好む」という傾向もあります。ユエに、使わねばならぬという「ぎちぎちルール」ではなく、「こんな表現をしたいときに使える便利な道具」、とお考えくださいまし。


■さて、日々の生活で過去を語ってみましょうか

The train had left when I reached the station.
[The train had left] when [I reached the station].

「電車行っちゃった(過去完了形)」「自分が駅に着いたとき(過去形)」と表現しているので
既に電車が行っちゃった(過去完了形で表現したこと)→ それから、自分が駅についた(過去形で表現したこと)。
→ The train left → and then → I arrived という順番だ、とわかりますね。
無念、電車乗り損ね事件。


After I had washed my hands, I sat down to dinner.
[After I had washed my hands], [I sat down to dinner].

「手を洗った後で(過去完了形)」「夕餉の食卓についた(過去形)
夕飯の前に手を洗った、という表現になっていますね。えらいえらい(^^)


I realized that I had left my umbrella in the train.
[I realized] that [I had left my umbrella in the train].

「気がついた(過去形)」「カサを電車の中においてきちゃった(過去完了形)
自分は既にカサを置いて電車から降りてしまった → (カサ置いてきちゃった、と)気がついた、という順番ですね。
かさ張るカサ……ああ、ダジャレを我慢できませんでした。うう。もとい。本題にもどりまして、えーと

どんなに文章が複雑になっても、過去形と過去完了形の使い分けで、
(〜したとき・過去形)(既に〜だった・過去完了形)という感じで、
2つのイベントが起きた順番を表現できます。

こんな風に、2つの出来事に、時間的な距離感を持たせる表現をする時に便利に使える道具、というわけですね。
ですので、ドアを、または窓を開けたら猫さんすっ飛びだした、系の表現をしたい時には使いません、というわけです

As I was riding the train home, I realized that I’d left my keys in the closet at work.
さて、これは PhareseMix.com から借用です。
↑のフレーズをクリックしていただくと、PhareseMix.com の説明ページ(英語)にジャンプします。
コメント欄に私がつけた日本語サポートがありますのでご確認を(^^)
(I had は、普段のおしゃべりでは I'd と言われることが多いです。
 今回のブログ記事の他の例文では、わかりやすくするため例文は had と略さず使っています)


オマケ
I had never seen a Umu before I went to American Samoa.
[I had never seen a Umu] before [I went to American Samoa.]
「ウムなんて見たこと無かった(過去完了形)」「サモアに行くまで(過去形)
サモアに行くまで、ウムなんてものは見たこともありませんでした。
行ったら最後、毎週日曜日に有無を言わさずウム料理、でしたけれどもね……。ときどきおすそわけの豚の足先が、チョキっってなってお皿に乗っていたのを思い出します。裏返して研究して、ひどく後悔してみたり(どこにいてもアホであります)。

*ウム=地面に穴掘って焼いた石で調理をする方法→ http://tunamaguro.blog7.fc2.com/blog-entry-95.html

とまあ、また果てしなく脱線していきますが、よっこらしょ。

過去完了形は「〜したとき、既に〜だったんだ」という表現をしたいとき、
既に〜だったんだ、の部分を担ってくれる道具、としてお付き合いくださればと思います(^^)
試験でこういう解答をしたら叱られそうですが、現場では便利に使えますよー♪


今回も最後までお付き合いくださってありがとうございました♪
参考文献:Practical English Usage Michael Swan, Grammar Traps Stephen Dolainski
posted by うろこ on 2012/10/14 | Comment(4) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月09日

ニュアンスで「見る」 see, look (at), それから watch の違いって?

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

たそがれ清兵衛という映画の DVD が、The Twilight Samurai という名前で出ています。
トワイライト…と英訳されてしまうとな〜んかこうピンときませんが、
英語と日本語は言語学的に遠い存在なので、「ソレはマァ、お互い様」ですね。

ところで私はシトシトピッチャンシトピッチャンの子連れ狼だとか座頭市だとか、必殺の中村主水とか、
ギラ・スパッ!…フッ。(←戦いの後、表情ひとつ変えずに去っていく)系の剣劇がドァイ好きなのですが
んまああぁあぁ、久しぶりに拝む、真田広之の剣劇のお姿よ!

凛。立ち姿が凛であります。
キェーイと真剣をギラつかせて派手に飛び込んでくる相手をヒラリとかわし、
次の瞬間には木刀でソヤツの首根っこを押さえ、息も乱さず、しかも東北のどこかのんびりした言葉で

「…真剣だば、首が飛んでまスたな」
 字幕: "With a real sword, you'd be dead."

んあぁああぁああぁあぁっ!惚ッ!幸せのあまり悶絶すること5分、
巻き戻してヒラリの場面を見ること10回超…(絶叫・悶絶も10回超)
…ハッ!気をつけないと、永遠にやっていそうですよワタシは!ビシバシ!中毒中毒!

春がくると、山に人なつこい早起き民族が戻ってくるので朝はオチオチ眠っておられず、
夜は相棒や義理家族様たちが時差攻撃で2時とか3時に電話してくるので円月殺法です…眠狂四郎…眠りが狂って…(とことん迷宮に入り込む)。
ま、いつも焼け切ったような脳ですので大してかわりはしません、ということで、えーっと、
さて。
ンなこたさておき…

今日は、読者のKさんから「『見る』という意味の単語がたくさんあって混乱します」というご質問へのお返事です(^^)
Kさん、お時間かかってごめんなさいね!(前置きも長いって…反省)


 ■それぞれニュアンスが違う「見る」を表現する単語たち 

日本語では一言「見る」と言えばいろんな場面で使えますが、
英語には、see だあ、 look (at) だあ、 watch だあ、といっぱいありますよね。

さて、まず、文法以前のコミュニケーションについて触れておきます。
実際の会話の中では、see, look (at), watch のどれを使っても
「見るってことを言いたいんだな」と相手は理解しますので、
間違いを怖がる必用はありませぬ(試験を受ける場合以外は)。

それよりも、どの単語を使うべきか悩んで「沈黙するほうが、会話相手を困惑させてしまう」ことは、
ぜひ、頭の片隅に置いておいてくださいね。
だいたい、これがワカラン相手は会話への想像力が足りぬのだ。
…くらいに考えておかれると、リラックスできるかと思います(^^)
相手の助け舟もたっぷり借りて、話をしながら慣れていきましょう。


ところで、see は、見る、という一言の日英対訳ではとても説明できない奥行きを持つ、働き者の単語です(^^)

・会う、という意味で活躍することもあれば…
 例)I'm seeing someone. デートしている人がいるんだよ。
・自分の能力の変化を表現することも
 例)I'm seeing a lot of progress there! その点については、かなり進展してるんだよ!
・ハタマタ、consider とか、find out するという意味で使ったり…
 例)What time should I pick you up? Let me see...
  何時に迎えに行こうか? そうねえ…
 例)What happens after this? We'll see about that.
  このあとどうなるの?今にわかるよ。

などなど… 続きはまた回を改めて。



 ■「目に入ってくる情景」「意識して見る」「今、見ている」… 

see.jpg
・see (その1)は当人の意思に関わらず「目に入る」という感じ
何かが "comes to our eyes" という感じで、
本人は別に敢えて気にしていようがいまいが、なんとなく目に入ってくるものを表現するときに使います。

 例)Suddenly I saw something strange.
 急に何かヘンなものが見えた。

こんな感じで、予期せぬものが視界に飛び込んできた、というときは see の活躍場所・独壇場です。
「見たことあるよ」なんて会話でも、I've seen it. と see が使われますね。


look.jpg
・look (at) は、当人が「意識して」見る、という感じ
意識して見ようとしていることを表現するときに使います。
see は目に入ってくるのですが、look には意識して見ようとしている、そんなイメージがあります。

例)I looked at the photo, but I didn't see anybody I knew.
the photo を "looked"(意識して見た)けど、知っている人の姿は "didn't see" (目に入ってこなかった)。という感じですね。
*日本語に整形するとかえってややこしいのでルー大柴風にしています


watch.jpg
・watch は、意識して見ているという感覚に加えて、going on の感じ
「意識をして見よう」としている感覚では、watch と look は似ています。
これに加えて、watch の方には、動いているものを「見続けていく」というニュアンスや、
動いたり、発展したり、開拓していく様子を見ていく、というニュアンスが入ってきます。

 例)I usually watch a football match on Sunday afternoon.
 日曜の午後はたいていフットボールを見る

他にも、
birdwatch なども "watch" が持つ、動いているものを見ている、というニュアンスが良く出ています。
相棒のいる船では毎晩、乗組員が数時間ずつ交代で船の甲板に出て watch するそうですが、
これも「船が航行しているのを、ある一定の期間見張リ続けている」という事実が watch のニュアンスとピッタリなんですね。
また、"watch them grow" 「育って行く様子を見る」、なんて表現も人気です。

こんな風に、動いているものを見ているのが going on している状態のもの/ことがらだとか、
in progress なんだよ、という雰囲気を強調したいときに watch が使われることが多いのです。

これに対して、look は(一般的には)、静止しているもの…写真とか絵画だとかを見ることについて、好んで使われます。


 ■映画とテレビ、see と watch 
see.jpg
・see (その2)
冒頭でもチラリと説明しましたが、see は実に守備範囲の広い単語です。
ここで説明する see の特徴その2は、目に入ってくる、という雰囲気とは別の、
"complete experiences" という感覚です。
↑この、完結…という雰囲気から、「一編の映画」だとか、
「演劇の開幕〜閉幕」を見たことを話すときに、see が好んで使われます。

「映画、見た?」という場合は、多くの場合、
「〜という映画、最後まで見た?」とか、
「〜という映画、見たことある?」という意味で会話を進めるものですよね。そこで、see を使うのが自然、というわけです。

例)
Have you seen The Twilight Samurai?
たそがれ清兵衛、見たことある?
     ありますありますあります、見過ぎです〜・号泣

watch.jpg
一方、テレビはチャンネルも多く、番組も常に数え切れないほど進行していますよね。
ですから、番組を特定せずに「テレビを見る」と言うときは、see が持つ "complete experiences" というニュアンスを達成するのは現実的には難しいんですね。

そこで、何かしらうごきがあるものを「見ている」という感覚がある、watch が活躍してくるわけです。
例)
You spend too much time watching TV.
テレビを見るのに時間を使いすぎよ。

そんなわけで、テレビを見ている、というときでも、万遍と見ているのではなくて
テレビで再放送される映画だとか、特定の番組などのことを話すときには、
watch でも、see でも表現できるというわけです。
例)We watched または saw a great film on TV last night.

また、映画の話をするときでも、
映画を「見て」いたことを強調して話をしたいときは
watch を使う、という選択もアリなのです。

I cried a lot when I was watching the movie.
いっぱい泣いたよ、その映画を見ていたとき。

参考: Oxford Practical English Usage Michel Swan, TEFL Grammar Adviser

言葉というのは、こんなふうに、おおらかなものでありますね。

こんな風に、「見る」ひとつにナゼにそこまでこだわるか!というのは、
やっぱり、英語圏の人の多くが狩猟民族だったからなのではなかろうか!と(また始まった、と思われる皆さまは常連・ありがとうございます、見捨てないでくださって…)

大地に根を下ろす植物から糧をいただくのと違い、
獲物を追う生活では、「見る」行為一つにもいろいろ種類があった方が便利だったのかも?!

と、未だにしつこく思っているのですよ、ワタシは…(^^;
なんとかこう、勉強チックにならない意外な方面から、
楽し〜く、かつ、納得しつつ英語とつきあえるブツを作り出したいと思っていますのでガンバリマース!

さて……

んあぁああぁああぁあぁっ!(ま〜た真田広之を拝んで絶叫・悶絶)
もう、だれか投げ飛ばしてくださってケッコウです。ハイ。
DVD は郵送されてきて、いつまで借りていても料金が同じシステムを使っているので危険ですよ危険。ん、ぐ、ぐ、…

今回も最後までお付き合いくださってありがとうございました♪

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posted by うろこ on 2011/04/09 | Comment(13) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月31日

冠詞の「考え方」にアプローチ

Hi there,
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
オンラインで楽しく英会話上達、略してオンタノの管理人うろこです。

今日は、去年アンケートにご協力いただいた読者様からいただいたご質問の、冠詞のお話をします。

相変わらず長文ですので、英語にアレルギーのない方はこちらをどうぞ(^^)
Articles
上記のリンクでは、冠詞を選ぶのは、何を伝えたいかによって変わってくる、というアプローチ方法になっています。
実際に会話で使うことを考えると、このアプローチの方が役に立ちやすいもの。
ただ、英語圏と日本語とでは数に対する「態度」が違うので、この記事ではそこからお話したいと思います。

 ■ 冠詞の考え方に触れてみる

可算・不可算を使っていくにあたっては、
単語を見て「これはコッチの法則」「それはアッチの法則」と交通整理をしていく方法が一般的ですが、
…正直言って、キリがないんですよねコレがまた。
覚えても・覚えても・冠詞使いが楽にならず・じっと辞書みる(働けど、働けど…と歌ったのは誰でしたっけか…)

文法というのは確かに便利でありがたいものですが、
サイショはことばが先にあって、傾向をまとめて活用しやすいようにルール付けたものですから
逆アプローチで文法の枠だけでことばを整理しつくそうとすると、
どうしても苦しい矛盾が出てきちゃうのは仕方ありません。
そこを堪えて、折り合いを付けていくのはなかなか大変なものがあります。

言語は統計学ではなくて、もともとの理由とか慣習から、変化し続けている生き物、
…と捉えたほうが自然、というわけですね。

そこで、英語圏の人は感覚的にどう捉えているのか、
という、素朴〜なアプローチをしてみたいと思います。

それにしても英語と言うのは、実に、ハゲシク、数にこだわる言語ですよね。
「あ、あそこに犬が一匹いるよ」「ひとつのカップに入ったコーヒー」などなど
数えられるものは意地でも数えたい、という性質を持っています。
日本語を母国語にしている私たちからすると、
どうしてそこまでこだわるか!というしつこさです。

でも、これにも理由がありましょう。
そこでまた、オンタノ読者様には「また始まった」であろう仮説ですが
英語圏の人たちは狩猟民族が主だった時代が長かったゆえに、
持ち帰るものが「数えられるか」「数えられぬか」が大問題だった、と思うのです。

懐かしい方には懐かしいイラスト
agriculture
hunter

とまあ、こんな風に穀物なんかの「数?それどころか!」というシロモノと違って、
獲物を待ちわびている家族に持ち帰るのが、「いくつだよ」と言えるものが主だった、
というのが、大きな背景になっている、と思うンです。

一方、農耕民族は、数を数えることがあんまり現実的ではない穀物を扱っていることもありますし、
ハンターに比べて収穫の予想がつきやすいので、
数にウルサイことは言わなくてもOKですもんね。


 ■数える?数えない?

そこで、今回は
「名詞に正しい冠詞(aとか)を選んでつける」、という発想ではなくて、
「自分が伝えたいことによって冠詞を使い分けている」英語圏の人の視点に注目してみましょう。

ではどうやって数える・数えないを決めていたかと言えば、
ま、ハンターの時代であれば
なにしろ獲物を持ち帰らねば家族が飢えますから
「獲物として持ち帰る」ときに、数で言えるかどうかはかなり重要になりますよね。

たとえば獲物が獣だったら、「一匹」なら単位がハッキリしているけれど
仲間とバラして分け合ったら、
元は一匹でも、バラし具合によって取り分が変わってくるので数えない。

〜というシロモノ、という一般的な概念の話をしているときは、
狩りに行くわけではないので数は関係ないから数えない。

山の中でハチミツやサル酒を見つけたとしても
何か入れ物がないと持ち帰ることができません。
でも、入れ物を使えば数えられる。

とまあ、なんとなーく、ふーん、そうやって「数える」「数えない」を決めていたのか、
という背景に共感してみると、
ぐぐっと冠詞のつきあいもラクチンになっていきます。
(ここではカンペキに使いこなす、ということではなく、
ガチガチの枠組みプレッシャーが外れる、という意味です)

数えるもの、数えないものについての概念は、ぜひ、この記事をご参考にどうぞ。
数える?数えない?I am lucky と、I am a lucky person 「a」 の使い方


 ■What do you mean?

今度は話し手の意思のほうに焦点を持って行きます。

基本的なルールとして、こんな使い分けをしているよ、の例をみてみましょう。
私がサモアにいたころ、ワラワラいた野生のニワトリ写真も使ってみます。

まず、「〜というもの」と一般的な表現するときは、chicken と表現します。
生き物とか、肉として「ニワトリというもの」、という感じですね。
CapD20110130_1.jpeg
鳥っていうのは恐竜と近いんですね〜

これを、a chicken というと、一羽のニワトリ。
a_chicken.jpg
何羽かいるニワトリの中から、どれでもいいから一羽選んだ、という感じ。
サモアにいたころ、お隣さんはフライパンを外に出して野良犬やニワトリに掃除させていたのです(TT) 彼らからの差し入れが怖かった…

the chicken というと、「あ、あのニワトリね」という感じで、
会話相手との間では同じニワトリが頭に浮かぶ、という表現になります。
IMG_0887.JPG
「ぷよぷよ」みたいなカッコの、有名だったニワトリのおっかちゃん。

→ a と the の復習は、こちらの記事も見てくださいね。(マンモスで説明中)
"冠詞"の感覚を掴んでみる・今日は the について

some chicken というと、もう一羽のニワトリという感じはしなくて、バラしたトリ肉がいくらかある、という感じ。
somechicken.jpg
→ some と any については、こちらの記事もどうぞ
any と some の使い分け

a lot of chicken というと、ニワトリをバラした肉がたっぷり。
CapD20110130.jpeg

a lot of chickens というと、ニワトリが何羽もいる。
noriai.jpg
嵐が終わるとトラックの荷台に集まって身を乾かしていたいたニワトリ・野良犬の襲撃を予想してのことでしょう…

というように、バラしてさばいてしまったらもはや数えず、
数えているときには「一羽のニワトリ」が頭に浮かんでいる、という感覚をつかんでいただけたら、今日のところはバッチリです(^^)


余談ですが、the chicken 「あ、あのニワトリね」に選ばれた、
ご近所で有名だったコッコおかあちゃんは、
いつも腹に子どもたちを隠して守っていたからです。
ワラワラ出てきます、きゃわいいヒヨコたち。
IMG_0900.JPG
野良犬がめちゃくちゃ多い島なので、朝12羽くらいヒヨコが孵っても、
夕方には8羽、翌日は5羽、数週間後は1〜2羽、
そのあとはかなりの距離を飛べるようになるので、最初の数週間をサバイバルできればかなりの確率で生き残る…というのが常でした。

と、まあ、はてしなく話がそれていくので今日はここまで…。

今回も最後までお付き合いくださってありがとうございました♪
posted by うろこ on 2011/01/31 | Comment(14) | TrackBack(0) | 喋るための英文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする